『彼女のいる背表紙』(堀江敏幸/マガジンハウス)
堀江敏幸の文章は、硬質だがキラリと光る鉱石のようだ。取っ付きにくい所もあるが、読み始めてその世界に浸かってしまうと、離れ難い。『彼女がいる背表紙』は、雑誌「クロワッサン」に連載(05.4~07.4)された文章をまとめた一冊。
具体的には「過去の書物の中で知り合った印象深い女性たちとの再会の企て」。一篇に一冊の本に登場する女性が取り上げられる。この取り上げられる本がまた、作者の名前は知っているが「こんな本あるの」というものばかり。
背表紙のむこうの彼女たちのもとへ出向き、言葉を交わすだけの話なのだが、再読とはいわば時間の層の掘り返しであり、場合によっては、避けて通ってきたものを見つめ直す、厳しい試練となる(後書き)
堀江敏幸のこの本もそうだし、池澤夏樹が個人編集している河出の「世界文学全集」や、それを具体的に語る教育テレビの「世界文学ワンダーランド」をみても、まだまだ未知の広大な領域に目がクラクラする。もっとじっくりと本を読む、まとまった時間が欲しいなぁ。。。
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