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コンサート「ボブ・ディラン」(オーチャードホール)

2016/4/19(火)

自分が最初にボブ・ディランを知ったのは、本人の歌や映像ではない。小学校の時に流行ったガロ「学生街の喫茶店」。歌詞の「片隅で聴いていたボブ・ディラン~」が判らず。友達に聞いたら「アメリカの歌手らしいよ」「へ~」。1972年。小学校5年生であった。

中学・高校と進むにつれ、本人の歌を聴くようになった。映画「ラストワルツ」も公開され、ボブ・ディランとザ・バンドのアルバムを図書館で借りて、よく聴いていたな。そうそう。武道館でのライブ・アルバムが全世界でヒットしたっけ。

コンサートは1回だけ行った事がある。1994年の2月。NHKホール。まだ小さい子供を家人に任せて、なけなしの金を掻き集めて一人で見に行った。あの時は『武道館』アルバムと同じような、オールタイムベストの選曲だったな、確か。

近年も新しいアルバムが出ると、精力的にツアーに出て日本にも来ているのは知っていた。しかし最近は昔の曲は一切やらず、しかも会場がオールスタンディングとかで、チケットも高いので敬遠してきた。

今回の来日公演も、当初はパスする予定。ところがディビット・ボウイをはじめ、アーチストが次々に亡くなっていく昨今。「今見ないと後悔するよ」とJAZZ研部長。でもチケットが高額で、緊縮財政下なんですが。「一番安い席を取るから」。そうですか、では・・・

確かに一番安い席であった。オーチャードホールの3F席の一番後ろ。すぐ後ろは壁。ステージからは一番遠いが文句は言えまい。最近はPAの技術が驚異的に進歩していて、ここからでも音が綺麗に聞こえる。19時過ぎに開演。

オープニングは「シングス・ハブ・チェンジド」。お~。この独特の声と歌い方。確かにボブ・ディラン本人だ(笑)。ギターとかは一切持たずに、スタンドマイクに向かってハスに構えて歌う。時折ピアノとハーモニカ。歌で勝負、という事か。

選曲は、去年出たスタンダード曲のカヴァーアルバム『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』から6曲ほどと、その前に出た『テンペスト』からの5曲が中心。よくある「歳をとったらスタンダード」という流れなのか、ボブ・ディランがこの辺りを歌うことに意義があるのか。考え処。

でも客が湧くのは「シー・ビロングス・トゥ・ミー」とか「タングルド・アップ・イン・ブルー」(この曲が入っている『血の轍』はマイ・フェーヴァリット・アルバム)とか、昔の曲なのも皮肉。だからアンコールで「風に吹かれて」を、物凄く崩して演ったのも彼なりのプロテストかも。

アンコールの最後の最後は「ラブ・シック」。90年代以降、ちゃんとディランを聴いていない自分だが、その中でのベスト・アルバムだと思っているのは1997年の『タイム・アウト・オブ・マインド』。その1曲目の曲。名曲。休憩をはさんで2時間で全21曲ほど。

まぁ自作ではなくスタンダード曲を歌って歌唱力を見せつける、という想いに対しては賛否両論ありそうだが、自分としては満足。ギターのチャーリィ・セクストンも恰好よかったし。多分ディランをナマで観るのは、最後だろうな。。。

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