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「花森安治の仕事」展(世田谷美術館)

2017/3/23(木)

人見記念講堂で期末の仕事に向けたセミナー。三軒茶屋駅からゾロゾロ歩く、怪しげなオヤジ達。みな水戸黄門かい。どう見ても、この街には不似合いだ。人見記念講堂に来るのは8年ぶりか。ジャクソン・ブラウンが前々回に来日した時に、ここで聴いた。

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解放されると、飲みに行くには少し時間が早い。中野とかなら開いている店が判るが、三軒茶屋ではね。そうだ。折角ここまで来ているので、もう少し足を延ばして世田谷美術館に行けば、閉館時間ギリギリまで見られるのでは。

用賀駅まで移動。そこから歩きはじめる。日が長くなった。これは余裕で入れそうですね。世田谷美術館では「花森安治の仕事展」を開催中。あの「暮らしの手帳」の編集長。朝ドラ「とと姉ちゃん」にも登場した編集者にしてグラフィックデザイナーである。

まず「花森安治の『あいうえお・もの図鑑』」。あいうえお順に、昭和のモノが展示され、解説されている。「アイロン」「トースター」「洗濯機」。並んでいるモノ自体が懐かしい。でも、どれも東芝製だ。昔は暮らしを支えていたのに、何で原子力とかに手を出したかね・・・

続いて「学生時代」と「戦時下」。ほ~。東大の美学か。そして戦時下には大日本翼賛会のポスターなども手掛けた、と。そして終戦後に衣装研究所(後の「暮らしの手帳社」)を設立して、雑誌「スタイルブック」を世に送り出す。「直線裁ち」って何?

そして、いよいよ雑誌「暮らしの手帳」。その歴史が表紙絵などと共に語られる。最初は<衣食住>という暮らしを柱に生活提案。それが「商品テスト」をやって消費者目線で「良いモノ」を見つけていき、最後は公害等の「社会の矛盾」に切り込んでいく。見事な生き様。

それにしても改めて、花森さんの表紙絵を中心としたアートワーク、凄いな。パステルの淡い感じだったり、ポスターカラーを使った鮮やかな一枚であったり。後期は写真も使ったりした素晴らしい仕事。そのどれにも、昭和の空気が濃厚に漂っているのが嬉しい。

今の若い人でも、こういう才人はいるのかね。雑誌メディアがこれだけ衰退する中で、活躍の場はweb上なのか。「マス」ではなく「個」に直接だから、目立たないのかも。花森さんの「仕事」をあらためて見る事ができて、良かった。

見終わって、ついでに(失礼)2階の「ぜんぶ1986年」展も見たら、こちらも良かった。そうか、世田谷美術館は開館30年か。それで1986年にこだわった展示。お~横尾忠則の巨大な絵が3枚。当時、この美術館で製作されたと。へ~。

続いては、懐かしの「路上観察学会」。写真とコメントの展示。松田哲夫、赤瀬川源平、藤森照信、南伸坊などなど。自分がカメラ片手に中野の街をフラフラする原点でもあったな。そしてコミック「美味しんぼ」もブーム。何と魯山人の器まで観れてしまった。充実の展示。

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閉館のアナウンスに送られ外に出ると、流石に暗くなってきた。ふと思い立った。ここまで来たら、ついでに馬事公苑まで歩いて、久々に「TSUTAYA馬事公苑店」に顔を出そう。歩いて15分ほどで到着。

20年ぶり位に来たか。1Fはすっかりリニューアルされ、暖色系の照明にデジタルサイネージ。スタバ併設なのはお約束。ここは、どこの駅からも結構距離があって車中心なのだが、よく人が入っている。

さて。何故か、更に小田急線まで歩こうと思ったらドツボにはまった。住宅地を行けども行けども、街に出ない。世田谷の住宅地は奥深い。恐るべし。完全に迷子だ。1時間ほど歩いて最後はスマホさんの助けも借り、経堂駅に辿り着く。ヘトヘト。飲まずに帰ろう。。。

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「花森安治の仕事 デザインする手、編集者の眼」展(世田谷美術館):~2017.4.9

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