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「センチメンタルな旅」(東京都写真美術館)

2017/7/29(土)

先日のオペラシティでの「写狂老人A」展に引き続き、本日も荒木経惟の写真展へ出撃。恵比寿の「東京都写真美術館」。ここでは「センチメンタルな旅 1971-2017-」展。あの名作『センチメンタルな旅』を中心に据えた構成だ、と。

まずはプロローグとして、私家版として出た『センチメンタルな旅』より前の荒木と陽子さんが恋人同士だった頃の写真。そして『センチメンタルな旅』の写真108点が一挙に並ぶ。荒木と陽子さんの新婚旅行時の写真群。

京都、そして柳川かな。旅先、そしてヌードも含めた夜の交わり。日本独特の小説手法として「私小説」があるのに対して、これは正に「私写真」。アラーキーの写真家としての出発点にして、日本の写真史上に残る名作。

続いて『東京は、秋』。1970年代前半の東京の風景。猥雑さ、すら今は懐かしい。荒木と陽子さんの会話文を読みながら、写真を見て行く。そして陽子さんが若くして亡くなるまでの日々を綴る『冬の旅』。

その後は「妻が逝って、私は空ばかり写していた」と語る通り、『空景』『近景』そして『三千景』(=4時間のスライドショー)と風景写真が続く。更にはオペラシティの時と同じ『写狂老人A日記』。今年の元旦から陽子さんの命日、チロ命日までの、ありのままの写真群。

最後には、陽子さんの死後のアラーキーに寄り添った、家族の一員の愛猫チロの写真が200枚。まさにアラーキーの人生の歩みそのものの写真展。もはや77歳になり、癌で右目を失明。これが打ち止めなのか。いや。タイトルの2017の後には「-」がある・・・

「荒木経惟 センチメンタルな旅」展(東京都写真美術館):~2017.9.24(日)

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写真美術館1階のホールで、見逃していた映画「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」を見る。「Bunkamuraザ・ミュージアム」で「ソール・ライター」展を観た時に、気になっていたのだよ。

でも、正直よく判らなかった。どうやれば、あの写真が生まれてくるのか。当たり前だが、そんな明確な答えはない。本人はしきりに「マイナー」という。予想通りに偏屈なオヤジ。ぶれない事、が強み。でも最後の頃はデジカメを使っていた。そりゃ、そうかね。。。

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