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「本の未来・書店の未来」(日比谷カレッジ)

2018/6/6(水)

そもそも自分は「本好き」である以上に「本屋好き」であった。一人で出歩けるようになってからは晴耕雨読。原っぱや校庭で友達と遊ぶが、雨が降ったり暗くなると本屋にしけこむ。そんなに小遣いもなかったので、立ち読みが多かったが・・・

先月に引き続き、日比谷カレッジに出撃。講師は辻山良雄。かの荻窪の個人書店「Title」の店主。だからお題は「荻窪の名物書店店主が語る本の未来・書店の未来」。何時もお店のレジに座っている人だが、話を聞くのは初めてだ。

書店「リブロ」に18年ほど勤めた。広島・名古屋などで店長をやり、最後は池袋本店の書籍館(あの奥の人文書コーナ!)の統括マネジャ。池袋店が閉店したのを機にリブロを離れ、独立して荻窪で今の書店を開業。

昔は「皆が本屋に行く時代」。だから、入ってきた本を並べれば売れた。今は皆、本屋に行かなくなった。だから「本の価値を客に伝え、売る」という「モノを売る原点」に立ち返って商売をしている、と。

それにしても、あの立地はどうして? 駅前立地よりも、駅から離れて(実際に、荻窪駅から青梅街道を歩いて15分位かかる)いることで、かえって落ち着いて本が選べる環境が出来た、と。ふ~ん。

在庫は1万冊ほどだが、9割は取次からの通常仕入で、残り1割が直取引。他店との差別化のためのキラーコンテンツ(自主制作本など)は直で仕入。利益率は直仕入の方が高くて、利益の3割は直仕入の商品が稼ぐ。

客数は、自分の想定よりも更に少なかったが、客単価が高い。男女比は3:7位。やっぱり女性客中心なんだ。そして奥様が担当の奥のカフェも収益源。更には2Fのギャラリーや、1Fでのトークイベントなどでも集客。成る程。しっかり商売になっているんだね。

近年の書店は大型化の一途だった。そして最後にアマゾンが来て、究極の利便性を提供。そうした中で「小さな店の価値」は、効率化の対極にある「個人が出合い、回復される場所」だと。

話の端々に「今の出版界は需要と供給のバランスが崩れ、今までと同じやり方では衰退」的なメッセージ。そうだよね。そんな中でも「志のある人は、志のある店や本を求める」。今さら自分で「本屋」はやれそうもないが、いろいろと考えさせられる話であった。。。

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