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映画「太陽の塔」(新宿シネマカリテ)

2018/10/1(月)

1970年の大阪万博。そのシンボルだった「太陽の塔」。当時の映像を使った懐古的なドキュメンタリー映画かい、と思って観たら全く違う。過去・現在・未来を見通す「太陽の塔」とは何なのか、を問いかける。これは凄い映画だ。

大阪万博のテーマは「人類の進歩と調和」。世界中から人々が集まる。各国は威信をかけてパビリオンを作った。現代アートを使った奇抜なパビリオンも多数。その中で、日本が最後の切札として指名したのが岡本太郎。今の政治体制では絶対できないギャンブル(笑)。

何せ岡本太郎でっせ。「人類は進歩なんかしていないじゃないか」「調和とはぶつかり合う事から始まる」。丹下健三が構想した未来都市「お祭り広場」。その大屋根のド真ん中に穴をあけさせて、ニョキニョキとそびえ立ったのが異物「太陽の塔」。

映画は中盤、「岡本太郎とは」という方向に深く掘り下げていく。20歳前に両親に付いて行ってパリへ。数々の芸術運動を関わりつつ、パリ大で社会学・民俗学を学ぶ。帰国後に岩手の鹿踊りやアイヌ、沖縄の文化にふれ、さらに縄文文化へ・・・

そんな岡本太郎が企画した「太陽の塔」は、あの外見だけでなく、内部展示にも深い意味を持たせた。過去・現在・未来にわけた3つのテーマゾーン。内部に立つ「生命の樹」。最近、内部が再整備されてようやく再公開された。見に行きたいなぁ。

映画は後半「太陽の塔」の現在と未来の話へ戻ってくる。3.11を直視せず、統制を強める日本への批判。芸術は、またメディアはどうあるべきか、ストレートに訴えてくる。渋谷の「明日の神話」と「太陽の塔」。岡本太郎と南方熊楠。「太陽の塔」は曼荼羅でもあった。

基本はインタビューの組み合わせなんだが、平野暁臣はもちろんの事、赤坂憲雄、中沢新一、椹木野衣、安藤礼二などなど。今考えられるオールキャストかな。平成が終わろうとしている今、「太陽の塔」が蘇り、この映画で「今」の記録が残る意義よ。

2時間弱の濃密な時。パッケージ・ソフトが出たら買って、繰り返し見たいな。。。

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あまりに情報量の多い映画だったので、帰りに靖国通りの「嵯峨谷」でボッ~と生ビール。ここプレモルが150円なんだよね。「ミニたれカツ丼セット」で遅い晩飯。

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