文化・芸術

「看板建築展」(江戸東京たてもの園)

2018/7/7(土)

3月から小金井公園の「江戸東京たてもの園」で「看板建築展」をやっていた。6月に藤森照信氏の記念講演会があるので、その時一緒に見ようと思っていた。ところが往復はがきで、まさかの落選通知。が~ん。もう見なくて良いか、と不貞腐れる・・・

でも会期末の土曜日。「やっぱり展示くらいは見ておかないと」と急遽出撃。交通費を浮かすために、花小金井駅からトボトボと歩く。暑い。でも、西日本は大雨で大変な被害になっている。これ位で文句を言っていては、いかん。

関東大震災で灰燼に帰した東京の街。震災後に近代的な街並みに変貌。その町並みの中で、真っ平らな表面に銅板やタイルなどが張られた木造の商店建築が数多く建てられた。それが「看板建築」。

展示は関東大震災の被害状況の展示から。お~。何と、毎日見慣れている「ニコライ堂」のドームや鐘楼が崩落している写真。こちらは倒壊した「日本橋丸善」の写真。更には被災後の「万世橋駅」周辺の写真も。どれも身近な場所だけに被害の大きさを改めて実感。

復興後のバラックを描いた今和次郎のスケッチも展示。こうした復興の動きのなかで、建築、特に商店をどうデザインしていくのかという動き。その中から「看板建築」が誕生し、広がっていったと。なるほど。

写真などによる「看板建築」の実例の展示。そうだよね。靖国通り沿いの小川町~神保町~九段の辺りは、看板建築がつい最近まで軒を連ねていた。気が付くと今は、ドンドン建て直されていって、失われているけど。もっとマメに見に行って、写真とかで残さんと。

「看板建築」は東京から地方都市への伝播していった。青梅市、川越市、石岡市、三島市の実例などなど。ん。この川越の看板建築の建物(「手打ちそば百丈」)で、家族で蕎麦食ったことがあるな。そうか。あの建物も貴重であったか。

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「江戸東京たてもの園」の良い所は、古い建物を移築してきて、実物を見られる事。展示室から外に出れば、東ゾーンの「村上精華堂」も「武居三省堂」「丸二商店」も、なるほど「看板建築」の実物だ。いや~。勉強になりました。

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本当は田無辺りで一杯飲んで帰りたいところ。でも19時から自治体の盆踊り大会の打合せがあるのだよ(涙)。。。

【追記】中野が誇る居酒屋「らんまん」も看板建築

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青山の街を散策・・・

2018/7/5(木)

会社を出て、地下鉄で表参道へ。どうも昔から、このエリアは苦手。お洒落とは真逆の人生だったからね。80年代初頭に「ボートハウス」のトレーナとかが流行ったけど、全く無縁。青学のネーチャンと付き合う、なんて夢のまた夢だった・・・

表参道の交差点脇に、壁面にペイントのある不思議なビル。これが本屋なんですね。「山陽堂書店」。120年の歴史を持つ老舗。入ると1階にレジと雑誌。半地下と中二階(?)に書籍。その上はギャラリーになっている。

ギャラリーでは今日から「安西水丸個展 七夕の夜⑧」が始まった。水丸画伯の絵を見るのは久しぶり。何ともいえぬ独特の感じ。今回は色鉛筆画が多い。最初に水丸画伯と出会ったには、村上春樹の挿絵であったか? もう30年も前の事だ。

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山陽堂を出て、水丸画伯つながりでもう一軒ギャラリーに寄る事に。南青山の住宅街っぽいエリアを進む。打ちっぱなしコンクリの、お洒落な建物が多い。何屋なんだか、自分には判らない店が並ぶ。

ありました。「SPACE YUI」。ここでも水丸画伯の個展「MIZUMARU SIMPLE」を開催中。こちらは、先程の山陽堂に比べると、少し大きめのリトとかもある。このポパイを描いた「ドーナッツ」とか、好きだなぁ。

両方の個展とも、絵に値段がついている。大体3~4万円。清水から飛び降りれば買えない金額でもないが、買っても家で飾るスペースがない。豚に真珠だな。絵は一期一会。こうして、ふらっと散策して絵に出会って、感動すれば良いのさ(負け惜しみ)。

さて。後は、行きつけの店でビール。とか出来れば良いのだろうが、生憎このエリアには全く縁がないし、財力もない。家に帰って発泡酒や安い焼酎を飲むのがお似合いだぞ、酒飲みオヤジ。。。

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今まで通過していた街を・・・ 【角館・大曲篇】

2018/6/30(土)

朝8時前に秋田新幹線に乗り込み移動開始。秋田新幹線には何度か乗ったっことがあるが、今日は何時も通過してしまう街を見て歩く旅。まずは角館で下車。初めて降りる。いや。20年以上前に、営業のドサマワリの旅で来た事があったか・・・

武家屋敷とか桜が名所なんですかね。よく分らん。まずは「新潮社記念文学館」へ。この街は、新潮社の創業者・佐藤義亮の生誕の地。だから創業以来、脈々と出版した本が寄贈され、それをベースに記念館を作った。

その佐藤義亮の生誕140年で、企画展「新潮社の装幀」展を開催中と。この本の見開きみたいな建物外装は面白いな。川端康成の『雪国』か。そして入ると、まず常設展示。新潮社の創業以来の歴史や、角館や秋田の文学者についての解説コーナ。勉強になる。

そして企画展。田山花袋や国木田独歩からはじまって、島崎藤村、芥川龍之介など綺羅星のような作家たちの名品が並ぶ。いずれも個性を持った装幀。三島由紀夫の『豊饒の海』4部作は、それぞれが違う表紙で美しいし、面白い。

でもなぁ。自分は、これらの文学作品をどれだけ読んできたのだろうか。自分が持っている現物は、現代に近い村上春樹『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』の箱装本くらいかな。もっと頑張って、基礎教養を身につけないとね酒飲みオヤジ。

一番奥には、最近見かけない「読んだパンダ」の人形などの展示。入口付近では「文豪×アルケミスト」のパネル展示。少しずつ時代は移り変わっている。でも、その根源にある「何か」を、ここの展示は考えさせてくれる。

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街を散歩。お~。本屋がある。「カネエイ書店」。雑誌と文庫とコミック中心の小さな店。昔は、どの街にもこうした「街の本屋」があったなぁ。ありゃ。こちらの「荒川書店」は廃業してしまったのかな。建物がもう朽ち果てている感じ。

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ついでに武家屋敷を少しあるくが、まったくピンとこず。早く次の街へ移動じゃ。

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新幹線に乗って、次に降りたのは大曲。花火で有名なのか。駅前には巨大な花火の大玉が。そういえば去年、この辺りは記録的な大雨にみまわれ、花火大会も開催が危ぶまれていたっけ。

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駅からコミュニティバスに乗り込み、目指す書店へ。「ブックスモア」。あれか。何でもトヨタの販売店が、書店を併設したと。確かに、同じ建物で車売っとる。だから、これだけ天井も高いのか。400坪近い大型店。昨年5月にオープン。

丸善ジュンク堂がサポートがサポートしているらしい。だから、棚が高いけど、この天井高だと気にならない。品揃えも充実。客も家族連れを中心に結構入っている。車の販売店と書店の組み合わせ、いいんじゃないかなぁ。。。 【秋田篇へ続く】

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新しく「歴史館」が誕生!

2018/6/24(日)

早稲田大学の本部キャンパス。何でも今年の3月に新しく「早稲田大学歴史館」がオープンしたとか。何処だ? これか。昔からある1号館。いわゆる本部がある(今でもそうだと思う)建物。キャンパスのあちこちの建物が新築・高層化されているが、ここは昔のままだ。

その1階に「歴史館」を新設。入るとまずエントランスに歴史や建学の精神などなどの説明。その後は「久遠の理想」「進取の精神」「聳ゆる甍」の3つのエリアに分かれて、大学のこれまでの歴史を振り返り、未来を考えられるようになっている。

「久遠の理想」エリアでは、大隈重信をはじめ小野梓、坪内逍遥など設立の功労者たちの説明。「進取の精神」エリアは、現在進行形の新しい挑戦の歴史。そして「聳ゆる甍」エリアは交友関係者。ちと政治色が強いのが鼻につくか。まぁ全体に、新しい試みですな。

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ついでに、久しぶりにエンパク(「演劇博物館」)にも顔を出す。こちらは開館90年。それで全体をリニューアル。でも建物は昔から変わらないので、デブオヤジがあるくと床がギシギシを悲鳴を上げる(笑)。

企画展は「歌舞伎と文楽 エンパク玉手箱」。2階の企画展示室Ⅰでは「歌舞伎の玉手箱」。エンパクが誇る歌舞伎コレクションの数々。過去の歌舞伎役者とそのグッズの紹介。基礎知識のないオヤジより、うちの家人向きの展示だな。

企画展示室Ⅱは「人形浄瑠璃劇場」。人形の首の実物などなど。こういうの見ると、NHKの「新八犬伝」を思い出すのは、我々の世代。あれは中学校の時。そして会社に入って3年目の頃。先輩に連れられて国立劇場に文楽を見に行ったが、全く歯がたたなかった・・・

常設展示では、現代の演劇まで。確かに時代を切り拓いた60年代の寺山修司や唐十郎。80年代からバブルにかけての鴻上尚史「第三舞台」などの演劇ブーム。そして今にいたるまで、演劇と共に時代を歩いてきた事が実感できる展示。

ベルばらブームもあったねぇ。何じゃこのマリー・アントワネットの記念写真コーナは。チープ。この辺りがワセダらしさなのかもね(笑)。でも、これだけの展示を無料で一般公開しているのは、大学の矜持ではあるな。久々に楽しんだ。飲まずに帰れよ。。。

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「江戸の居酒屋文化」(日比谷カレッジ)

2018/6/20(水)

会社を出ると雨模様。日比谷まで歩くか、と思ったが早々に断念。今日の講演テーマは「江戸の居酒屋文化」。話を聞いて、飲みに行きたくなってもヤバい。先にしっかり晩飯を食っておく作戦に出る。

会社の裏手にある中華「やまだ」。若い頃入ったことがあるが、30年位来た事がなかったのではないか。入ってすぐに、カウンタで食券を買うシステム。「レバニラ定食」をチョイス。カウンタ内で鍋を振る音が聞こえる。

来ました。そうだ。ここはヴォリュームがあるんだった。ご飯は小盛にしてもらえば良かったか。ワシワシと食べ進める。レバは割と歯応えがある。別に一度揚げてあるのかな。そして、もやしの量が半端ない。加えて典型的な濃い中華スープ。何とか完食。旨い。満腹。

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本日の日比谷カレッジ。講師は『居酒屋の誕生』などの著書がある飯野亮一。軽快なトーク。本当は今回は2回シリーズだったが、1回目の「江戸の居酒屋の生い立ちと賑わい」には来られず。今日の話は「江戸っ子が呑んでいた酒と肴」。

江戸は呑み倒れの街だった。飲んでいたのは「下り諸栢(もろはく)」。関西から船で運んできた清酒。伊丹(兵庫)・富田(大阪)・池田(大阪)の酒が樽廻船で10日から2週間かけて運ばれてくる間に、格別に旨くなっていると。

余りの美味さに、それを上方の人も飲みたくて1~2樽を船に残して持ち帰った。それが「富士見酒」。へ~。時代が下って安政の頃になると下り酒の産地が伊丹・池田から灘に変わっていく。西の宮(灘)で良い井戸水を掘り当てたのが「菊正宗」。

居酒屋で呑まれていた酒は燗酒。これは当時の酒が超辛口で、燗にする事で飲みやすくなった事と健康上の理由。居酒屋でお燗番が銅鍋で、「蓋つきの」チロリで燗をつけ、客はチロリで酌み交わしていたと。

後半は肴(サカナ)の話。「吸物」と「汁」は違う。「吸物」は酒の肴として供する汁物(羹)で、「汁」はメシのおかずとして添える汁物だ、と。へ~。その後は「田楽」「芋の煮ころばし」「ふぐ汁」「ふぐのすっぽん煮」などのツマミ。江戸の街では早くからフグが売られていた。

「鮟鱇の吸物」。鮟鱇は今のように鍋ではなく、吸物で食べた。「ねぎま」「まぐろの刺身」。割と早い時期から、鮪も居酒屋メニューだったと。「湯豆腐」に「から汁」(=おから)。居酒屋では、多彩なメニューが安く食べられていたんだなぁ。

いや~。やっぱり居酒屋に行きたくなったぞ(笑)。来る前に、しっかり食べておいて良かった。江戸の時代から脈々と流れてきた居酒屋文化。安い酒をあおって酔っぱらってばかりいないで、しっかり継承しないとな。酒飲みオヤジ。。。

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映画「ジェイン・ジェイコブズ」(ユーロスペース)

2018/6/12(火)

本を読まずに映像を見て済ます、というのは若い頃は唾棄すべき行為であった。まずは原典にあたらないと。でも、それは時間が無限にある(と思っていた)若者だから。最近「映画とかテレビみて分かった気になるならそれでいいじゃん」と。安きに流れている。

ジェイン・ジェイコブズの書いた『アメリカ大都市の死と生』。ニューヨーク都市計画に革命をもたらした彼女の書いた本は、今や都市論の古典的バイブルである。彼女を描いたドキュメンタリー映画を、渋谷のユーロスペースでやってると。しかも火曜は割引ディだ。出撃。

都市の映像。人類の人口爆発で、都市に人がドンドン集中する。人口増加とモータリゼーションを背景に、都市の近代化を図る「都市開発の帝王」ロバート・モーゼス。スラムを撤去し、モダニズムを背景とした近代的ビル群とハイウェイの整備を推進。

そんな開発が、ジェイン・ジェイコブズの家の近所の公園に道路を貫通させる事になった時、彼女は敢然と立ちあがった。それにしても、物凄く勧善懲悪的な描き方だな、この映画(笑)。しかし、その後の歴史が残酷なまでに「結果」を明らかにしている。

机上プランで作られた近代的な団地。スラムから移住させられた人々の暮らしは荒れていく。貧富の格差や人種差別を結果的に助長させて荒廃。ダイナマイトで、そうしたビル群が次々に爆破され壊されていく「その後」の衝撃的な映像が出てくる。SFみたいだ。

ジェインを中心とした市民運動の勝利。公園も、グリニッジ・ビレッジも、ソーホーも結果的に守られた。レイチェル・カーソンが『沈黙の春』を出し(環境問題)、公民権運動、フェミニズム(あの頃はウーマンリブといったな)の流れが噴出した時代。その歴史の中の一コマ。

ル・コルビジェは飛行機で上から見下ろした風景を元に都市計画を作った。それが万博を契機に、安っぽく荒っぽい方法で模倣されてアメリカに入って、各地で都市計画ブーム。何故それが、上手く行かなかったのか。

結局は、「生活者」の視点で都市を考えられなかったから。街路とそこに暮らす多様な人々の存在そのものが、活気あふれる街を形成していく。サンプラをぶっ壊して箱モノをドンドン作ろうとした、どこかの区長とモーゼスの姿がダブる。

う~ん。やっぱり『アメリカ大都市の死と生』をちゃんと読むかな。自分にそんな時間は残されているのだろうか。JAZZ研部長が言うように、本物のニューヨークも見てみたいしね・・・

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映画をみるまえにビールでも、と思ったが自重。道玄坂をのぼって映画館へ行く前に、スパゲッティ屋「パンチョ」で「ナポリタン」。大盛無料なんだが、自信がなく並盛で。それでも十分なヴォリューム。何とか完食。正しく昭和の「ナポリタン」であった。。。

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写真展「天空から見た新宿風景」(新宿歴史博物館)

2018/6/10(日)

これまでも新宿歴史博物館では、各時代別の街の風景写真を、何回かに分けて展示してきた。その展示がひと段落したのか、今回は切口をかえて「天空から見た新宿風景」という写真展を開催中。

「天空から見た」だから、航空写真とか上からのが多いけど、今まで通り街の懐かしい風景も見せてくれる。ほほ~。一番古い写真は1928年ですか。ここまで古いと、自分どころか、自分の親父も生まれていない。

よく、こんな昭和初期の写真が沢山残っているな。西新宿の広い池みたいなのが淀川浄水場。今の高層ビル街の所ね。パッと見で分らなくても、幹線道路とかランドマークで検討をつけていくと、大体今のどの辺りの風景かが分かるのが嬉しい。

戦時下で瓦礫の山と化した新宿。そして終戦。買出し列車や闇市風景。この辺は、話に聞いたとか映像で後追いで見た世界。でもそもそも我々が生まれたのは、実は終戦から20年も経っていなかったのだよ。何だかな。

徐々に我々も生まれた後の写真に。そうか。絵画館前の池は、子供用プールとして開放されていたのか。道理で我々が学生の頃、あの池に皆で飛び込んだ訳だ。幼児期の追体験なんですな(笑)。

東京オリンピックを契機に、街はどんどん変わっていく。新宿西口広場が今の形状になったのは、1960年代後半。そして淀橋浄水場がなくなり、超高層ビルが次々に建てられていく。それでも航空写真で見ると、高層ビル用地の周りは、結構平屋の家も多かった。

早稲田界隈や四谷界隈も。こうやって見ると、新宿区も結構広いね。200枚以上の写真で振り返る「街の変遷」。中野区も、サンプラを壊す壊さないとかいってないで、こういう過去の歴史記録を、しっかりと保存・展示してもらいたいものだ。。。

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「中国思想と西洋思想の出会い」(リバティーアカデミー)

2018/6/9(土)

「白雲なびく~」もあれば「お~お~明治」のヴァージョンもある、明大前駅の発車ベル音。この駅に降りると、完全アウェー感。今日は明治大学リバティーアカデミーの無料講座。和泉校舎に来るのは久しぶりだ。

絵に描いたような二日酔い。この街で昼飯、と思ったがパスだな。まずは本屋に顔を出そう。駅前の小洒落たビル。一階に「京王ストア」。ここの2階に京王電鉄系の「啓文堂書店」明大前店。いかにも、な駅前書店。

ほ~。同じフロアに「WIREDカフェ」がある。明治は意外にお洒落な学生が多いのか。昔は、うちと明治のどちらがよりバンカラか、という感じだったがね。さて。キャンバスへ向かいますか。

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和泉校舎。新しい建物が幾つも軒を連ねている。御茶ノ水校舎もリバティタワーとか、皆新しいしなぁ。金持っているね、明治。逆に、これくらいインフラ投資しないと少子化時代の大学は生き残れないのかも。

本日の会場は、キャンパスに入ってすぐ右側の図書館の1階ホール。お題は「中国思想と西洋思想の出会い」。何で、これ聞こうと思ったんだっけ自分。本年度から、明治は文学部に「哲学専攻」を新たに設けた。その開設記念のようだ。

中国の近代史といえば、まず「アヘン戦争」。そして「日清戦争」。イギリスや日本との戦に負け、近代化の必要性を痛感した時以降、中国の思想家達は「西洋思想」とどう向き合い、取り入れていったのかを考えた、という話。

要は、世界史という大きな文脈の中で、中国は儒教などの伝統を生かしつつ、西洋思想をも取り込むという知的努力をしてきたという事。一方、日本は単に「追いつき追い越せ」と西洋思想を模倣・利用しただけで、伝統思想を活かそうとしなかった。成る程ね。

しかし、結局は中国は日中戦争後に中華人民共和国が成立しマルクス主義が席捲。毛沢東の指導の下、文化大革命などを通じて、近代化に向けた思想家の努力も消えて行ってしまった。現代の中国で、それがどうなっていくのか・・・

現代の中国の話となると、講師の歯切れが悪くなるのは仕方がない所。世の中には、いろいろとニッチな研究をしている人がいるもんですな。知的刺激はうけたが、何にいきるのかね二日酔いのオヤジ。

終わってキャンパスをフラフラ。へ~。キャンパス内に「三省堂書店」があるんだ。その下は、昔でいう学生向け売店かと思いきやコンビニ仕様。そりゃそうだ。学生のライフスタイルも変わっているという事だ。

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結局、昼飯食い損ねた。どうする。と考えるまでもなく野方に移動。16時の「第三秋元屋」の口開け。所謂「ヨジアキ」ですな。最近、この昼食抜き/夕方飲みパターンが増えている気がする。どう考えても、体に悪いぞ。黒ホッピーください。

今日は「マカロニサラダ」にしてみた。本店はフリッジのマカロニを使っているが、ここは極太のストレート・マカロニ。旨い。何時もは「ポテマカ合い盛り」なのだが、これなら「マカロニ」単独でも充分だな。今度から、これで行こう。

先日、まさかの品切れだった「レバフライ」。今日はしっかりとゲット。ブルドックソースをぶっ掛けて、と。昭和のオヤジですが、何か。最後は焼き物。おや。ロッテ・ファンのアベック(死語)がやって来た。少しだけ情報交換。さて。帰って晩酌じゃ。。。

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「本の未来・書店の未来」(日比谷カレッジ)

2018/6/6(水)

そもそも自分は「本好き」である以上に「本屋好き」であった。一人で出歩けるようになってからは晴耕雨読。原っぱや校庭で友達と遊ぶが、雨が降ったり暗くなると本屋にしけこむ。そんなに小遣いもなかったので、立ち読みが多かったが・・・

先月に引き続き、日比谷カレッジに出撃。講師は辻山良雄。かの荻窪の個人書店「Title」の店主。だからお題は「荻窪の名物書店店主が語る本の未来・書店の未来」。何時もお店のレジに座っている人だが、話を聞くのは初めてだ。

書店「リブロ」に18年ほど勤めた。広島・名古屋などで店長をやり、最後は池袋本店の書籍館(あの奥の人文書コーナ!)の統括マネジャ。池袋店が閉店したのを機にリブロを離れ、独立して荻窪で今の書店を開業。

昔は「皆が本屋に行く時代」。だから、入ってきた本を並べれば売れた。今は皆、本屋に行かなくなった。だから「本の価値を客に伝え、売る」という「モノを売る原点」に立ち返って商売をしている、と。

それにしても、あの立地はどうして? 駅前立地よりも、駅から離れて(実際に、荻窪駅から青梅街道を歩いて15分位かかる)いることで、かえって落ち着いて本が選べる環境が出来た、と。ふ~ん。

在庫は1万冊ほどだが、9割は取次からの通常仕入で、残り1割が直取引。他店との差別化のためのキラーコンテンツ(自主制作本など)は直で仕入。利益率は直仕入の方が高くて、利益の3割は直仕入の商品が稼ぐ。

客数は、自分の想定よりも更に少なかったが、客単価が高い。男女比は3:7位。やっぱり女性客中心なんだ。そして奥様が担当の奥のカフェも収益源。更には2Fのギャラリーや、1Fでのトークイベントなどでも集客。成る程。しっかり商売になっているんだね。

近年の書店は大型化の一途だった。そして最後にアマゾンが来て、究極の利便性を提供。そうした中で「小さな店の価値」は、効率化の対極にある「個人が出合い、回復される場所」だと。

話の端々に「今の出版界は需要と供給のバランスが崩れ、今までと同じやり方では衰退」的なメッセージ。そうだよね。そんな中でも「志のある人は、志のある店や本を求める」。今さら自分で「本屋」はやれそうもないが、いろいろと考えさせられる話であった。。。

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「ジョルジュ・ブラック」展(パナソニック汐留ミュージアム)

2018/5/27(日)

久々に汐留方面へ。目指すは「ジョルジュ・ブラック」展。ピカソと共にキュビズムを先導し、現代絵画への道を切り拓いた、あのブラックでっせ。ただ不安なのは、今回は宝飾とかも含めた展示だということ。ショボかったらどうしよう。

最初にブラックを象徴する3枚の絵。1枚目は最初期の「モンソー公園」。印象派系とかの普通の絵。そして2枚目が「静物」。これはキュビズムの絵、というイメージそのもの。そして3枚目が「楽譜のある静物」。少し立体感もあって「触っても楽しめる」を目指したとか。

この3枚でブラックを語り、ここからは怒涛の「メタモルフォーシス」シリーズ。これが凄かった。事前の嫌な予感などとんでもなかった。ゴメンナサイ。まずグワッシュで描かれた黒をバックにした平面の「絵」。ギリシャ神話の神々をモチーフにした「絵」が展開されていく。

これが、まず素晴らしい。特に「青い鳥」「メディアの馬車」「ペルセポネ」と3枚並んでいる所が圧巻。いやぁ。ブラックは晩年に、こういう仕事をしていたのか。ところが真の驚きの展開は、この先だった。

この先の会場は照明を落としてあって、それぞれのスポットで浮かび上がるのは陶器、そしてジュエリー。モチーフは、先程の平面と同じギリシャ神話の神々。これが、平面を飛び越えて、陶器やジュエリーといった立体で表現されとる。

キュビズムは、言ってしまえば3次元の現実世界を、どう2次元の平面上で表現するか。その先に更に、2次元で表現したものを3次元に再還元して、総合的な「美」を追求したのか。この「メタモルフォーシス」シリーズは、ブラックの一つの到達点だ。

それにしても自分は、これまでジュエリーとかアクセサリーには全くご縁がない人生だった。多分、これからもそうだろう。しかし、この金のアクセサリーとか見ると、マジで良いなぁと思うのであった。何という「美」。芸術性。

更には最後の方に彫刻、ステンドグラス、モザイク画、タピスリーと同じテーマの変奏曲が並ぶ。いや~。ショボかったらどうしよう、とは失礼しました。これを見られるとは一生モノですね。わざわざ遠征してきて良かった。。。

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「ジョルジュ・ブラック」展(パナソニック汐留ミュージアム):~2018.6.24(日)

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