映画・テレビ

コンサート「冨田勲 映像音楽の世界」(東京国際フォーラム)

2018/9/17(月)

作曲家・冨田勲のメモリアルコンサートがある、と。今回は特撮・アニメ・映画音楽の特集らしい。それも「昭和」の。亡くなる直前の初音ミクとかとの共演には興味がなかったが、「昭和」のなら聴きたい。行くべ。

一番安いA席はホールCの最上階。最後は階段を使う。ひいこら言いながら、何とか席に辿り着く。コンサートのスタートは15時だが、その前に「プレコンサート」が15分前に始まる。アナログシンセによる「オマージュ冨田勲」。そう。昔のシンセはこういう音だった(笑)。

そしてコンサートがスタート。フルオーケストラ(オーケストラ・トリプティーク。そう言えば、前に伊福部昭のコンサートを演ったのも、このオケだったな)での演奏でっせ。楽しみ、楽しみ。会場はジジババばかり。「昭和」だからね。

手塚治虫のアニメ音楽から。お~。「ジャングル大帝」だ。昭和の曲は合唱がポイントですな。壇上はジジイが目立つ不思議な合唱団。そして児童合唱団が入ってきて「ビッグⅩ」。作詞は谷川俊太郎。「や~」という掛け声が入るんだよね。早くも涙ぐむ怪しいオヤジ。

そして「リボンの騎士」。「僕の見る夢は 秘密だよ~」。何と歌うは原曲通り前川陽子。もう67歳くらいなはずだが、伸びやかな声は昔と一緒だ。いや~。参ったね。懐かしすぎる。

ここからNHKの作品群。まずマリンバを使って3人の演奏で奏でるは、誰もが知っているあの曲。「今日の料理」のテーマ曲。続いてオーケストラが演奏するのは、これまた超有名曲「新日本紀行」のテーマ。どちらも50年以上使われているんだから凄い。

大河ドラマの主題歌を3曲。第一回大河の「花の生涯」。そして「徳川家康」。滝田栄の家康ね。そして最後は「勝海舟」。これは中坊の時だったなぁ。今聴いても、モダン。だけれども昭和の音。流石は冨田勲、いい仕事してますね。

創作ダンスのための音楽「コムポジション 愛」。大妻嵐山高校のJKが出てきて、オーケストラ演奏に合わせて踊る。この曲がまた良かった。ここで15分間の休憩が入る。下手にグッズ販売コーナに行くと、また散在しそうだ。席でじっと待つ。

後半は、まず映画「ノストラダムスの大予言」の「滅亡のテーマ」「メインタイトル」「愛のテーマ」ほかを組曲形式で。本は大ヒットしていたけど、映画は覚えていない。でも美しいメロディー。作曲家・冨田勲を真骨頂ですね。シンセの機材トラブルでの演奏中断もご愛敬。

続いては、何と「キャプテンウルトラ」。「ウルトラマン」と「ウルトラセブン」の放映の狭間にテレビでやっていた、少ししょぼい(よく言えばキッチュ)な特撮モノ。主題歌を聴くのは何十年ぶりだろうか。もちろん歌えますが(笑)。「シュピーゲル、シュピーゲル~」。

大ラスは「マイティジャック」組曲。しかもオープニングシーン(あの基地から出撃して水面上に浮上して、更に空に飛ぶヤツね)他の映像を上映し、フルオーケストラで。いや~。好きだったなぁ「マイティジャック」。少し大人向け特撮。「サンダーバード」+「007」かな。

この主題歌だって歌えるぞ。「青い海に映える影 オー イッツ ザ マイティジャック~」。と演奏を聴きながら心の中で歌っていた。そしたらアンコールで、会場中で合唱することに。いや~。昭和のジジババは大喜び。

完全に昭和のオヤジは狙い撃ちされたコンサートであった。しかし悔いはなし。明日からは節約じゃ(なんか毎日「明日から」といってないか酒飲みオヤジ)。

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帰りに「八重洲ブックセンター」に寄り道。随分久しく来ていなかった。開業40周年記念祭をやっている。記念キャラクターの「やえちゃん」には会えず、残念。。。

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映画「ムーンライズキングダム」(ユジク阿佐ヶ谷)

2018/9/5(水)

ウェス・アンダーソン監督の撮る映画には中毒性があるのだろう。独特の世界観・人間関係、音楽やファッション。先週に引き続いて、ミニシアタ「ユジク阿佐ヶ谷」に出撃じゃ。ウェス・アンダーソン監督特集。今日は「ムーンライズキングダム」。実写映画。

舞台は島。若い少年少女の逃避行。お~。昔の映画「小さな恋のメロディ」みたいだ。主人公は煙草を吸い、ヒロインの少女は化粧ばっちり。この辺りは、これまた懐かしの映画「ダウンタウン物語」みたいな不思議な設定。初めて見る映画なのに、何故か懐かしい。

小道具も利いている。昔懐かしのレコードプレーヤーでかかるのは、ブリテン「青少年のための管弦楽入門」。歩いてのサバイバル逃避行なのに、少女が黄色いスーツケース一杯に持ち歩いているのが「本」なのもイイね。しかもファンタジー系。

実は脇役陣も豪華。しょぼくれた、島にたった一人の警部はブルース・ウィルスだし、少女の父親はビル・マーレイ。ちょい役のボーイスカウトのよぼよぼ司令官はハーヴェイ・カイテルときたもんだ。皆、いい味出している。

いや~。またまたハマってしまいましたね。ウェス・アンダーソン監督は1969年生まれだから、自分より8歳ほど年下なのか。何で、この監督にもっと早く気付かなかったのだろう。もっと観たいぞ。「ザ・ロイヤル・テンネンバウムズ」とか「グランド・ブタペスト・ホテル」とか。

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興奮冷めやらず。クールダウンですね。先週に引き続き「川名」へ。「ユジク」→「川名」という流れが定番になりそうだ。「川名」は奥の座敷も含めて、ほぼ満員の盛況。でもカウンタの真ん中あたりが、ポッコリと空いていた。七福神狸の前のお気に入りの席。

お~。「秋刀魚の刺身」があるのか。隣のオヤジが食べてるの、ヴォリュームもあって旨そうだ。でも今度の週末は、一家で鹿児島に墓参り。少しでも節約じゃ。「ゲソワサ」下さい。庶民の刺身。これが実は旨かった。

最後に、定番の「チキンセット」を貰ってフィニッシュ。勘定は2千円いかず。よしよし。丁度席を立とうとした所に、入ってきたのがH田さん。先日の銀座の会はお疲れ様でした。すれ違いになったけど、また何処かで飲みましょう。お先に。。。

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映画「犬ケ島」(ユジク阿佐ヶ谷)

2018/8/29(水)

ミニシアタ「ユジク阿佐ヶ谷」には何時も世話になっている。見逃した、と思っていた映画を後日上映してくれるから。今回も「犬ケ島」。今年の5月に「リバティーアカデミー」でアニメの話を聞いた時に「期待の新作」と紹介されてたやつ。ずっと狙っていたのだよ。

ストップモーション・アニメーション映画というらしい。パペットとかを少しずつ動かして、一コマずつ撮影していくんだよね、確か。物凄く手間が掛かりそうだ。今の時代ならCGとかでも作れそうな所を、ストップモーション・アニメで製作したところは「こだわり」なんでしょう。

まずは「犬と犬嫌いの一族の戦」の話から物語は始まり、千年後のメガ崎市が舞台に。そう。近未来の日本が描かれている。日本大好きのウェス・アンダーソン監督だからならではの設定。細かいところの「こだわり」が面白い。カルチャーギャップを含めてね。

黒澤明とかへのオマージュと言われている。確かに「七人の侍」とかの音楽だったり、和太鼓だったり。でもストーリィは「七人の侍」というよりは、「指輪物語」とかのように典型的な「仲間で旅をして成し遂げる」話なのかな。

まぁ言ってしまえば、日本の「全体主義」であったり「同調圧力」に対する風刺がはっきりと込められてますな。内にいると判らない事が、外からの視点で気付くこともある。アクションシーンや最後のクライマックス・シーンなど、脚本もよく出来ている(最後は出来過ぎ 笑)。

アニメだという事を、ほとんど意識させず。あっという間の1時間45分。いろいろと細部の「こだわり」をもっと紐解きたくもなる。また観たい映画だな。ウェス・アンダーソン監督の映画を観るのも初めてだった。もう少し、前の作品も観てみますかね。

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阿佐ヶ谷で20時半。となれば軽く「川名」に顔を出しますか。カウンタの端っこ、入口すぐの所に辛うじて空席が。黒ホッピー。短期決戦なので、いきなり「しめ鯖」と「チキンセット」をオーダ。「しめ鯖」久しぶりに食べるな。旨い。

「川名」の焼鳥のタレって、もろ自分の好みなんだよね。子供の頃は「タレだけ飲むのは、みっともないから止めなさい」とオフクロに言われたもんだ。今は、堂々とできる(みっともないか)。マスタが「韓国海苔」を差し入れで出してくれる。ワサビ味。ありがとうございます。

さて。時間も遅いので今日は軽飲み、この辺で帰ります。また近々、映画帰りに寄る事もあろう。ご馳走様でした。。。

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映画「グリース」

2018/8/5(日)

映画が始まると、最初はアニメ画像。バックに流れるはフランキー・ヴァリが歌う「グリース」。いや~、懐かしい。1978年。自分が高校生の時の音楽だ。当時は、フランキー・ヴァリが何者かも知らず「変な声で歌うオッサンだな」と思ったっけ。

久々に午前十時の映画祭に参戦。今時「グリース」を見たい人が、そんなに沢山いるのかね、となめていた。でも、蓋を開ければソールドアウト。念のためネットで席を予約しておいて良かった(苦笑)。

オリビア・ニュートン・ジョンとジョン・トラボルタが主演の学園物ミュージカル映画。サマースクールでひと夏の恋に落ちた二人。オリビアは遠くオーストラリアに旅立っていくはずが、何故か同じ学校に転校してくる。よくある話やね。

その夏の思い出を学校で歌うのが「想い出のサマー・ナイツ」。この歌も流行りましたね。そもそも、この映画は圧倒的に「歌」が良く出来ている。オリビアもジョンも、ハイスクール生の設定は年齢的に無理ではと思ったが、オリビアはカマトトで違和感なし(笑)。

そして、二人の行き違いからオリビアが歌う失恋ソングが「愛すれど悲し」。大スクリーンでオリビアに歌われて、今日も涙が出たぞ。大瀧詠一「恋するカレン」と並ぶ、自分の2大失恋ソング。久々に聴いたな。ホープレスリー・デボイテッド・トゥ・ユ~。

シャ・ナ・ナの演奏をバックに踊るダンス・コンテストのシーンも良いなぁ。何せ「ロックンロール・イズ・ヒア・トゥ・ステイ」も「ハウンドドック」も演るんだぜ。ゴキゲン(死語か)。そして、お約束の車レースがあって、あの怒涛のエンディングへ。

「愛のデュエット(ユー・アー・ザ・ワン・ザット・アイ・ウォント)」。言わずと知れた全米No.1ヒット曲。画面を見ないで聴くと「何じゃこの曲は」なんだけど、映画のこのシーンでオリビアとジョンに歌われるとイイんだよね。

自分は高校生の頃、「ビルボード」のヒットチャートにはまっていた。毎週土曜日はラジオ関東の湯川れい子の番組「全米TOP40」を欠かさず聞き、自分でノートにチャートをつけた。自分の音楽人生の半分くらいは、あの時の経験がベースにある。

70年代後半の洋楽のイントロあてクイズとかは、異様に強いぞ(笑)。だから、この「グリース」のサウンドトラックからのヒット曲の数々は、めちゃ懐かしいのだよ。いや~。この歳になって、あらためて映画館で観る事が出来るとはね。。。

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映画「ストリート・オブ・ファイヤー」

2018/7/25(水)

熱帯夜の夜は、涼しい映画館にしけこむのが一番。新宿三丁目「シネマート新宿」へ。毎月25日は「シネマートデイ」で入場料千円。狙いは「ストリート・オブ・ファイヤー」。ウォルター・ヒル監督のロック映画(「ロックの寓話」というキャプションが出る)。1984年公開。

実は、この映画を映画館で観た事がないのだよね。テレビでは見たけど。1984年は自分が会社に入った年。仕事はそんなに忙しくなかったけど安給料で金もなく、毎晩居酒屋で安酒をかっくらっていた。音楽や映画と一番縁遠かった時代・・・

映画は、いきなりライブシーン。バンドが引っ張っておいて、ヒロインのダイアン・レイン(強気な感じがイイね!)が出てきて熱唱するは「ノーホエア・ファスト」(実際は口パク・吹き替えらしいけど)。バックの音が、もろ80年代だよね。そうそう。こういう時代だった。

ストーリーは単純。ライブで1曲歌い終わると、ヒロインは拉致されてしまう。そこで町に助けに戻ってくるのがヒーローのマイケル・パレ。でヒーローとヒロインの恋があって、敵のギャングとの抗争があって、勝利。最後にヒーローは去っていく。西部劇の世界ですな。

全編の音楽を担当しているのがライ・クーダー。だから映画の中のいたる所で、ライのギターが聞ける。最初の頃は80年代サウンドに少し違和感を感じたけど、途中から慣れた。そりゃ、同時代で聴いていたからね。それにあの頃、ライが音楽担当の映画、随分観たなぁ。

映画のラストシーンもライブ場面。ドゥーワップ・グループ(途中のバスのシーンとかもイイ味だしていた)が歌う「あなたを夢見て」、ダン・ハートマンの名曲。それに続いてラストでD・レインが(?)熱唱する「今夜は青春」(凄い邦題だな 笑)がキッチリとハマる。

真夏の夜に相応しい、青春映画(死語か)。でも思えば、80年代はこういう映画が多かった。「フラッシュダンス」とか「フットルース」「トップガン」。まぁMTV全盛で、その影響も大きかったんだろうね。デジタルリマスター版で楽しい一時。

映画館の外に出ると、少しは涼しくなっていた。今日も休肝日にして、帰りましょう。。。

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映画「ラストワルツ」(阿佐ヶ谷ユジク)

2018/7/19(木)

ザ・バンドの解散コンサートをマーティン・スコセッシが撮った映画「ラストワルツ」。公開40周年を記念して(?)、デジタル・リマスター版での上映が行われていた。渋谷の時に行こうかと思ったが行けず、立川の極音上映もスケジュールがダメ。これは、諦めか。

そもそもLPもビデオも持っている。CDだって、通常版の他に完全版BOXセットも家に。でも、やっぱり映画館の暗闇で大音量での上映があると、行きたくなるよね。何と、「阿佐ヶ谷ユジク」で上映が。最後にチャンスが巡ってきたか。これは参戦せねば。

本当はユジクの先週の土曜日上映を狙っていた。上映終了後に萩原健太ほかのトークショー付き、と。でも、あっという間にソールドアウト。仕方がないので今日に。お~。今日はサービスディで1,100円だ。700円も得した(笑)。壁の「レコスケ君」の絵も盛り上げる。

ザ・バンドのメンバーも5人の内、生き残っているのはロビー・ロバートソンとガース・ハドソンだけ。時は流れる。40年だからね。映画は何度も観ているから、曲順すら頭に入っている。でも何度見ても飽きないのだよね。

冒頭近く。サンフランシスコの街並み。そう。会場はグレイトフルデッドとかでもお馴染みの「ウィンターランド」なんだよね。初めてザ・バンド名義でライブを演った場所だとか。

あらためて見ても、リック・ダンコのヴォーカル、良いなぁ。「同じことさ!」とか「ステージフライト」。涙が出そうだ。ニール・ヤングが出てきて「ヘルプレス」を演るんだけど、途中ロビーとリックのマイクにニール・ヤングが寄って3人で歌うシーンも良いなぁ。

デジタルリマスター版なのでか、物凄く映像がクリア。ジョニ・ミッチェル(若い!)のアップとか(笑)。ジョニも最近は病気で大変らしい。元気になって欲しいぞ。途中、詩人らしき人が出てきて詩の朗読があるのは、自分にとっては今だに謎のシーン。

最後に御大ボブ・ディラン登場。「いつまでも若く」を演るんだけど、その終わりから繋いで「連れていってよ」も。ボブ・ディランが何か言って、ロビーが慌てて他のメンバーに伝達している感じ。「おい、予定外に、続けてもう1曲演るってよ」という感じか。

最後にステージ上に出演アーティスト全員があがって「アイ・シャル・ビ―・リリースト」。その後に、スタジオでの「ラストワルツ」のテーマ。あっという間の2時間。いや~。また何処かの映画館で上映があれば、観に行くんだろうなぁ・・・

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終わると20時。腹減った。軽く飲みに行きますか。足は自然と居酒屋「川名」へ。随分久しぶりだ。すんなりとカウンタに入れた。黒ホッピー。お通しの「オレンジ」はお約束。酒飲みの体への配慮だ。

ほ~。今年の5月から全面禁煙になったのか。うちの親父は、ショートホープを吸うヘヴィー・スモーカーだった。そう言えば、さっきの映画でもメンバーは皆、煙草吸っていたな。そういう時代だった。自分は生まれてこの方吸った事がないから、店の禁煙は嬉しい。

ホワイトボードの看板メニューを拝見。まず「刺身盛り合わせ」から行ってみますか。「鮪」「イカ」など4種盛りで5百円いかず。美味しいぞ。「牛スジ煮込み」も。ピリ辛の味付けがイイね。

最後に「チキンセット」をもらってフィニッシュ。会計の時にマスタに禁煙の影響を聞くと「客は少し減ったけど、その分来る人の滞在時間が長くなって、商売としては変わらない」と。なる程ね。また寄らせてもらいます。。。

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映画「ジェイン・ジェイコブズ」(ユーロスペース)

2018/6/12(火)

本を読まずに映像を見て済ます、というのは若い頃は唾棄すべき行為であった。まずは原典にあたらないと。でも、それは時間が無限にある(と思っていた)若者だから。最近「映画とかテレビみて分かった気になるならそれでいいじゃん」と。安きに流れている。

ジェイン・ジェイコブズの書いた『アメリカ大都市の死と生』。ニューヨーク都市計画に革命をもたらした彼女の書いた本は、今や都市論の古典的バイブルである。彼女を描いたドキュメンタリー映画を、渋谷のユーロスペースでやってると。しかも火曜は割引ディだ。出撃。

都市の映像。人類の人口爆発で、都市に人がドンドン集中する。人口増加とモータリゼーションを背景に、都市の近代化を図る「都市開発の帝王」ロバート・モーゼス。スラムを撤去し、モダニズムを背景とした近代的ビル群とハイウェイの整備を推進。

そんな開発が、ジェイン・ジェイコブズの家の近所の公園に道路を貫通させる事になった時、彼女は敢然と立ちあがった。それにしても、物凄く勧善懲悪的な描き方だな、この映画(笑)。しかし、その後の歴史が残酷なまでに「結果」を明らかにしている。

机上プランで作られた近代的な団地。スラムから移住させられた人々の暮らしは荒れていく。貧富の格差や人種差別を結果的に助長させて荒廃。ダイナマイトで、そうしたビル群が次々に爆破され壊されていく「その後」の衝撃的な映像が出てくる。SFみたいだ。

ジェインを中心とした市民運動の勝利。公園も、グリニッジ・ビレッジも、ソーホーも結果的に守られた。レイチェル・カーソンが『沈黙の春』を出し(環境問題)、公民権運動、フェミニズム(あの頃はウーマンリブといったな)の流れが噴出した時代。その歴史の中の一コマ。

ル・コルビジェは飛行機で上から見下ろした風景を元に都市計画を作った。それが万博を契機に、安っぽく荒っぽい方法で模倣されてアメリカに入って、各地で都市計画ブーム。何故それが、上手く行かなかったのか。

結局は、「生活者」の視点で都市を考えられなかったから。街路とそこに暮らす多様な人々の存在そのものが、活気あふれる街を形成していく。サンプラをぶっ壊して箱モノをドンドン作ろうとした、どこかの区長とモーゼスの姿がダブる。

う~ん。やっぱり『アメリカ大都市の死と生』をちゃんと読むかな。自分にそんな時間は残されているのだろうか。JAZZ研部長が言うように、本物のニューヨークも見てみたいしね・・・

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映画をみるまえにビールでも、と思ったが自重。道玄坂をのぼって映画館へ行く前に、スパゲッティ屋「パンチョ」で「ナポリタン」。大盛無料なんだが、自信がなく並盛で。それでも十分なヴォリューム。何とか完食。正しく昭和の「ナポリタン」であった。。。

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映画「セロ弾きのゴーシュ」(阿佐ヶ谷ユジク)

2018/6/2(土)

自分が幼い頃。オフクロの読み聞かせで覚えているのは『セロ弾きのゴーシュ』と『注文の多い料理店』。どちらも宮沢賢治の童話。オフクロが岩手県の出身だった、という事もあるのだろうか・・・

高畑勲が亡くなった。自分はジブリ系アニメをあまり見ていない。勿論、「トトロ」とかは子供と一緒に見たけどね。あと「アルプスの少女ハイジ」もリアルタイムで見ているか。そんな感じだから、高畑勲を語る資格はない。

でも、阿佐ヶ谷のミニシアタ「ユジク」での追悼プログラムには心を動かされた。そうか。「セロ弾きのゴーシュ」のアニメ版があるのか。これは一度、見てみたい。阿佐ヶ谷へ。「パンダコパンダ」人気もあったか、超満員の盛況。辛うじて、潜り込む。

物語が始まる。戦前の岩手辺りの田園風景。音楽はベートーヴェンの交響曲第6番「田園」。そうか。今更ながらゴーシュは、この曲がベースなのか。突然、雨が降り始める。曲に見事にシンクロ。高畑勲が描きたかったのは、この風景と物語なんだ。

ストーリィは原作に忠実に進む。そもそも「セロ」が楽器チェロの事だと、子供の頃は判らなかった。夜ごと訪ねてくる猫・カッコウ・狸の子に野ネズミの親子。そして「印度の虎狩り」もイメージ通りだなぁ。

いよいよ演奏会本番。そしてアンコールでのゴーシュの独奏(例の「虎狩り」ね!)。ここでゴーシュが動物達の訪問について悟るところが、良いのだよ。ほほ~。打上げでの飲み会のシーンもある。原作でも、このシーンはあるのかな。

約1時間の小品を堪能。久々に宮沢賢治を読み返して見るかな。

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所沢へ移動して、遅い昼食というか軽飲み。何時もの「百味」。相変わらずの大繁盛で、珍しく厨房前のカウンタ席へ案内される。「トリカラ」に「厚揚げ」に「ツクネ」。これで昼メシ替わりというのは、体に悪いかも。。。

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映画「オール・ザット・ジャズ」

2018/5/13(日)

久々に「午前10時の映画祭」に参戦。劇場は何時もの歌舞伎町ゴジラ・シネコン。今回の映画は『オール・ザット・ジャズ』。日本公開は1980年か。当時は大学に進学して青春するのに(酒飲むのに、だろ)忙しくて、観ていないなぁ。

「午前10時の映画祭」は相変わらずの人気。9時半過ぎに着くと、既に満席売切。昔の名画を、映画館でみられて1,100円というのは誰にとっても魅力的なんだろう。今回も事前にネット購入したから大丈夫。

映画が始まると、いきなり舞台上で大勢のダンサーが躍るオーデション・シーン。このBGMのフュージョン系音楽は知っている。ジョージ・ベンソン「オン・ブロードウェイ」。そうか。こういう歌詞か。成る程、この映画のオープニング・シーンにピッタリの選曲だ。

映画は、この映画の監督・脚本家でもある伝説の振付師ボブ・フォッシーの自伝的な話。四六時中タバコをくわえ、酒を飲み、女と遊ぶ。朝、フラフラで目覚めると、カセットテープ(死語か)でヴィヴァルディをかけ、薬を飲んで気合を入れる。ショータイム!

あまりの忙しさにぶっ倒れて死にそうになる。その朦朧とした意識の中での回想シーンが随所に挟まれている。フェリーニの映画「8 1/2」へのオマージュ、とか。そもそもフェリーニをよく知らない酒飲みオヤジには、分らんけど。

劇中でのダンスシーンには息をのむ。そうか。本場のブロードウェイ・ミュージカルとは、こういうモノなんですね。凄いな。そして、最後は死にそうになって病院で手術。でも、その病室でも乱痴気騒ぎ。これ、本当に自伝的映画なのか。自分の死すら商売にする逞しさ。

最後に皆で歌い、踊る曲は「バイ・バイ・ラブ」。かのエヴァリー・ブラザースの名曲にして、サイモン&ガーファンクルも歌っていた曲。これが、またエンディングに上手くハマっているのだよ。

公開当時に大学生で見ても、分らなかっただろうね。今見ても、よく分からないところが多いのは、ブロードウェイとかショービジネスの基礎知識が依然として欠如しているから。それでも十分に楽しめるのだから、イイね。

家に帰って、久々にジョージ・ベンソンのライブ・アルバムを聴いてしまった。。。

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映画「さよなら、僕のマンハッタン」

2018/5/1(火)

GWの連休の狭間。普通に2日間出勤ですが何か。会社にしがみついているオヤジが、「休んで大型連休」なんて迂闊な事は出来ませんぜ。午後の2つの会議も何とか乗り越え、誰にもつかまらず。やったー! 今日は月に一度の「映画の日」だ。映画みに行くべ。

新宿ピカデリーへ。狙いは「さよなら、僕のマンハッタン」。かのサイモン&ガーファンクルの名曲「The Only Living Boy in New York」が原題とあらば、行くしかないでしょう。丁度、映画の日に上映していて良かった。てか、満員だ。みな、安い日を狙っているんだね。

ニューヨークの若者が自分の将来を決めきれずに悩んでいる。よくあるパターンだ(笑)。ある日、レストランで父親の不倫を目撃。そのねーちゃんを追いかけている内に、その彼女と出来ちゃう。ほほ~。そう来ますか。

確かに、ね~ちゃんは良い女。ケイト・ベッキンセール。そして、父ちゃんは、カッコいいけど何処かで見た顔だと思ったら、007のピアース・ブロスナンだ。母ちゃん役のシンシア・ニクソンも、上品な感じで上手い。

そして映画導入部で「ニューヨークは変わってしまった」というナレーションを語り、主人公に色々とアドバイスする謎の隣人のおっさん。ジェフ・ブリッジス。渋い。そして、この人たちの過去が立ち現れて来るとき、物語は動く。まぁ、よく出来た脚本だね。

音楽も、部屋で何気に流れるのがビル・エバンス(「ピース ピース」!)とかデイブ・ブルーベックやハービー・ハンコックだったり、ミンガスだったり。ルー・リードも。そして何よりも、重要なところでS&Gとボブ・ディラン。

ボブ・ディランは「ジョアンナのヴィジョン」。かのグレイトフル・デッドも演ってた名曲。そしてS&Gは映画タイトルにもなっている「ニューヨークの少年」。S&Gの最後のオリジナル・アルバム『明日に架ける橋』のB面の3曲目だよね。

中坊の頃、小遣いをかき集めて買ったなぁ、このアルバム。A面の「明日に架ける橋」とか「コンドルは飛んで行く」はもちろん、B面も「ボクサー」とか「バイバイラブ」とか名曲揃い。でも、その中で異彩を放っていた曲。いや~。久々に聴くかな、あのアルバム。

最後の今風のエンディング曲はピンとこなかったのは、ジジイだから仕方がない。なかなか良く出来た映画であった。でも、あまりデート向きではないかな。え。今の人は映画デートしない? この監督の作品、もう少しみてみますかね。。。

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