映画・テレビ

映画「ジェイン・ジェイコブズ」(ユーロスペース)

2018/6/12(火)

本を読まずに映像を見て済ます、というのは若い頃は唾棄すべき行為であった。まずは原典にあたらないと。でも、それは時間が無限にある(と思っていた)若者だから。最近「映画とかテレビみて分かった気になるならそれでいいじゃん」と。安きに流れている。

ジェイン・ジェイコブズの書いた『アメリカ大都市の死と生』。ニューヨーク都市計画に革命をもたらした彼女の書いた本は、今や都市論の古典的バイブルである。彼女を描いたドキュメンタリー映画を、渋谷のユーロスペースでやってると。しかも火曜は割引ディだ。出撃。

都市の映像。人類の人口爆発で、都市に人がドンドン集中する。人口増加とモータリゼーションを背景に、都市の近代化を図る「都市開発の帝王」ロバート・モーゼス。スラムを撤去し、モダニズムを背景とした近代的ビル群とハイウェイの整備を推進。

そんな開発が、ジェイン・ジェイコブズの家の近所の公園に道路を貫通させる事になった時、彼女は敢然と立ちあがった。それにしても、物凄く勧善懲悪的な描き方だな、この映画(笑)。しかし、その後の歴史が残酷なまでに「結果」を明らかにしている。

机上プランで作られた近代的な団地。スラムから移住させられた人々の暮らしは荒れていく。貧富の格差や人種差別を結果的に助長させて荒廃。ダイナマイトで、そうしたビル群が次々に爆破され壊されていく「その後」の衝撃的な映像が出てくる。SFみたいだ。

ジェインを中心とした市民運動の勝利。公園も、グリニッジ・ビレッジも、ソーホーも結果的に守られた。レイチェル・カーソンが『沈黙の春』を出し(環境問題)、公民権運動、フェミニズム(あの頃はウーマンリブといったな)の流れが噴出した時代。その歴史の中の一コマ。

ル・コルビジェは飛行機で上から見下ろした風景を元に都市計画を作った。それが万博を契機に、安っぽく荒っぽい方法で模倣されてアメリカに入って、各地で都市計画ブーム。何故それが、上手く行かなかったのか。

結局は、「生活者」の視点で都市を考えられなかったから。街路とそこに暮らす多様な人々の存在そのものが、活気あふれる街を形成していく。サンプラをぶっ壊して箱モノをドンドン作ろうとした、どこかの区長とモーゼスの姿がダブる。

う~ん。やっぱり『アメリカ大都市の死と生』をちゃんと読むかな。自分にそんな時間は残されているのだろうか。JAZZ研部長が言うように、本物のニューヨークも見てみたいしね・・・

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映画をみるまえにビールでも、と思ったが自重。道玄坂をのぼって映画館へ行く前に、スパゲッティ屋「パンチョ」で「ナポリタン」。大盛無料なんだが、自信がなく並盛で。それでも十分なヴォリューム。何とか完食。正しく昭和の「ナポリタン」であった。。。

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映画「セロ弾きのゴーシュ」(阿佐ヶ谷ユジク)

2018/6/2(土)

自分が幼い頃。オフクロの読み聞かせで覚えているのは『セロ弾きのゴーシュ』と『注文の多い料理店』。どちらも宮沢賢治の童話。オフクロが岩手県の出身だった、という事もあるのだろうか・・・

高畑勲が亡くなった。自分はジブリ系アニメをあまり見ていない。勿論、「トトロ」とかは子供と一緒に見たけどね。あと「アルプスの少女ハイジ」もリアルタイムで見ているか。そんな感じだから、高畑勲を語る資格はない。

でも、阿佐ヶ谷のミニシアタ「ユジク」での追悼プログラムには心を動かされた。そうか。「セロ弾きのゴーシュ」のアニメ版があるのか。これは一度、見てみたい。阿佐ヶ谷へ。「パンダコパンダ」人気もあったか、超満員の盛況。辛うじて、潜り込む。

物語が始まる。戦前の岩手辺りの田園風景。音楽はベートーヴェンの交響曲第6番「田園」。そうか。今更ながらゴーシュは、この曲がベースなのか。突然、雨が降り始める。曲に見事にシンクロ。高畑勲が描きたかったのは、この風景と物語なんだ。

ストーリィは原作に忠実に進む。そもそも「セロ」が楽器チェロの事だと、子供の頃は判らなかった。夜ごと訪ねてくる猫・カッコウ・狸の子に野ネズミの親子。そして「印度の虎狩り」もイメージ通りだなぁ。

いよいよ演奏会本番。そしてアンコールでのゴーシュの独奏(例の「虎狩り」ね!)。ここでゴーシュが動物達の訪問について悟るところが、良いのだよ。ほほ~。打上げでの飲み会のシーンもある。原作でも、このシーンはあるのかな。

約1時間の小品を堪能。久々に宮沢賢治を読み返して見るかな。

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所沢へ移動して、遅い昼食というか軽飲み。何時もの「百味」。相変わらずの大繁盛で、珍しく厨房前のカウンタ席へ案内される。「トリカラ」に「厚揚げ」に「ツクネ」。これで昼メシ替わりというのは、体に悪いかも。。。

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映画「オール・ザット・ジャズ」

2018/5/13(日)

久々に「午前10時の映画祭」に参戦。劇場は何時もの歌舞伎町ゴジラ・シネコン。今回の映画は『オール・ザット・ジャズ』。日本公開は1980年か。当時は大学に進学して青春するのに(酒飲むのに、だろ)忙しくて、観ていないなぁ。

「午前10時の映画祭」は相変わらずの人気。9時半過ぎに着くと、既に満席売切。昔の名画を、映画館でみられて1,100円というのは誰にとっても魅力的なんだろう。今回も事前にネット購入したから大丈夫。

映画が始まると、いきなり舞台上で大勢のダンサーが躍るオーデション・シーン。このBGMのフュージョン系音楽は知っている。ジョージ・ベンソン「オン・ブロードウェイ」。そうか。こういう歌詞か。成る程、この映画のオープニング・シーンにピッタリの選曲だ。

映画は、この映画の監督・脚本家でもある伝説の振付師ボブ・フォッシーの自伝的な話。四六時中タバコをくわえ、酒を飲み、女と遊ぶ。朝、フラフラで目覚めると、カセットテープ(死語か)でヴィヴァルディをかけ、薬を飲んで気合を入れる。ショータイム!

あまりの忙しさにぶっ倒れて死にそうになる。その朦朧とした意識の中での回想シーンが随所に挟まれている。フェリーニの映画「8 1/2」へのオマージュ、とか。そもそもフェリーニをよく知らない酒飲みオヤジには、分らんけど。

劇中でのダンスシーンには息をのむ。そうか。本場のブロードウェイ・ミュージカルとは、こういうモノなんですね。凄いな。そして、最後は死にそうになって病院で手術。でも、その病室でも乱痴気騒ぎ。これ、本当に自伝的映画なのか。自分の死すら商売にする逞しさ。

最後に皆で歌い、踊る曲は「バイ・バイ・ラブ」。かのエヴァリー・ブラザースの名曲にして、サイモン&ガーファンクルも歌っていた曲。これが、またエンディングに上手くハマっているのだよ。

公開当時に大学生で見ても、分らなかっただろうね。今見ても、よく分からないところが多いのは、ブロードウェイとかショービジネスの基礎知識が依然として欠如しているから。それでも十分に楽しめるのだから、イイね。

家に帰って、久々にジョージ・ベンソンのライブ・アルバムを聴いてしまった。。。

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映画「さよなら、僕のマンハッタン」

2018/5/1(火)

GWの連休の狭間。普通に2日間出勤ですが何か。会社にしがみついているオヤジが、「休んで大型連休」なんて迂闊な事は出来ませんぜ。午後の2つの会議も何とか乗り越え、誰にもつかまらず。やったー! 今日は月に一度の「映画の日」だ。映画みに行くべ。

新宿ピカデリーへ。狙いは「さよなら、僕のマンハッタン」。かのサイモン&ガーファンクルの名曲「The Only Living Boy in New York」が原題とあらば、行くしかないでしょう。丁度、映画の日に上映していて良かった。てか、満員だ。みな、安い日を狙っているんだね。

ニューヨークの若者が自分の将来を決めきれずに悩んでいる。よくあるパターンだ(笑)。ある日、レストランで父親の不倫を目撃。そのねーちゃんを追いかけている内に、その彼女と出来ちゃう。ほほ~。そう来ますか。

確かに、ね~ちゃんは良い女。ケイト・ベッキンセール。そして、父ちゃんは、カッコいいけど何処かで見た顔だと思ったら、007のピアース・ブロスナンだ。母ちゃん役のシンシア・ニクソンも、上品な感じで上手い。

そして映画導入部で「ニューヨークは変わってしまった」というナレーションを語り、主人公に色々とアドバイスする謎の隣人のおっさん。ジェフ・ブリッジス。渋い。そして、この人たちの過去が立ち現れて来るとき、物語は動く。まぁ、よく出来た脚本だね。

音楽も、部屋で何気に流れるのがビル・エバンス(「ピース ピース」!)とかデイブ・ブルーベックやハービー・ハンコックだったり、ミンガスだったり。ルー・リードも。そして何よりも、重要なところでS&Gとボブ・ディラン。

ボブ・ディランは「ジョアンナのヴィジョン」。かのグレイトフル・デッドも演ってた名曲。そしてS&Gは映画タイトルにもなっている「ニューヨークの少年」。S&Gの最後のオリジナル・アルバム『明日に架ける橋』のB面の3曲目だよね。

中坊の頃、小遣いをかき集めて買ったなぁ、このアルバム。A面の「明日に架ける橋」とか「コンドルは飛んで行く」はもちろん、B面も「ボクサー」とか「バイバイラブ」とか名曲揃い。でも、その中で異彩を放っていた曲。いや~。久々に聴くかな、あのアルバム。

最後の今風のエンディング曲はピンとこなかったのは、ジジイだから仕方がない。なかなか良く出来た映画であった。でも、あまりデート向きではないかな。え。今の人は映画デートしない? この監督の作品、もう少しみてみますかね。。。

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「みんなのうたの世界」展(杉並アニメーションミュージアム)

2018/1/28(日)

我々が幼いころから、NHKのミニ番組として定番だった「みんなのうた」。基本月替わり(?)で曲が替わっていき、もう半世紀以上続いていると。「杉並アニメーションミュージアム」で企画展を開催中。

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ここ、久しぶりに来るな。入場無料なのが嬉しい。常設展示は後回しにして、早速企画展示へ。階段を上がっていく。パネル展示もあるが、映像紹介も結構充実しているぞ。まずは「みんなのうた」の歴史をパネルで紹介。

お~。「オナカの大きな王子様」だ。小椋佳の作った名曲。これは自分が中学生の時だな。あの頃は小椋佳が流行っていた。中野九中そばのK君の家に入り浸っていて、小椋佳とか井上陽水とかを、K君の兄さんのLPでよく聴いていたなぁ(遠い目)。

こちらは「山口さんちのツトム君」コーナですか。まぁ、確かにこの曲は「みんなのうた」発の大ヒット曲ですな。いろいろ見てまわると、やっぱり自分は昭和の頃の歌中心。平成のも、自分の子供たちと聞いているはずなんだけどね。

アニメシアターで、昔の映像を順番にやっている。一番最初は「おお牧場はみどり」。これはモノクロ映像。そういえば、我々が小さい頃、テレビは最初、モノクロ映像じゃった。番組欄にカラー放送だと「カラー」と書いてあった・・・

「ちいさい秋みつけた」、絵が谷内六郎ヴァージョン、歌はボニージャックスだ。最初の放送は、自分が生まれた年か。「大きな古時計」、「北風小僧の寒太郎」(堺正章ヴァージョン)、「南の国のハメハメハ大王」。いや~。参ったね。懐かしすぎて涙が出そうだ。

それに対して平成版はアンジェラ・アキ「手紙」とか、いきものがかり「YELL」とか。これはこれでグッとくるのだけど、これが「みんなのうた」と言われてもなぁ。ちと複雑だ。今回は全体に、ひと時童心に帰る好企画だった。

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帰りに界隈を散歩。久しぶりに青梅街道沿いの書店「タイトル」に顔を出す。元リブロの人が開いた本のセレクトショップ。人文系棚の充実ぶりは相変わらず。書店系の本が増えたか。午前中なのに結構人が入っている。

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杉並公会堂まで来ると、見慣れないプレートが。何々。「ウルトラマン誕生」プレートと。「ウルトラマン」のテレビ放映が始まったのが、1966年7月。放送開始前のPR放送が、「ウルトラマン前夜祭」として、ここ杉並公会堂で公開録画中継された記念。ふ~ん。

さて。このまま荻窪駅まで行くと、昼酒の店が何軒もある。どうやって回避して家に帰るかな。。。

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映画「アニー・ホール」

2018/1/8(月)

久々に「午前10時の映画祭」に参戦。昔の映画のデジタル・リマスター版を、1~2週間ずつの設定で1日1回、午前10時から上映する企画。料金も1,100円だから、普通のシネコンで名画座気分が味わえる好企画だと思うけどね。もう8年くらいやっている。

本日も目指すは、新宿・歌舞伎町のゴジラ映画館。この企画、土日は結構席が埋まってしまう確率が高いので、ネットで事前予約。予想通り、今回もほぼ満員の大盛況。今回の映画はウディ・アレンの「アニー・ホール」。

1970年代後半の映画なんだけど、実は自分はちゃんと見たことがない。80年代後期以降のW・アレンの映画は、そこそこ見ているんだけどね。この映画は、W・アレンの実質的な出世作。高校から大学生の頃、見ても分らないのではと敬遠していた。

50歳も半ばとなり、それなりの人生経験も積んだ。今見てどうでしょう。結論から言えば、やっぱりよく判らない。ユダヤ人としてのこだわりとか、精神分析医との関係などなど、それで?という感じ。そもそもスタンドアップ・コメディとか、何が面白いのかツボが判らんし。

それでも、ニューヨークの街へのこだわりだとか西海岸との明確な違いだとか、映像とセリフで教わる事も多い。ハリウッドのレコード会社の経営者がポール・サイモンというのも、何かの皮肉なのかね・・・

40年位人生を積み重ねても、この手の映画を楽しむベースが不足している事を実感。でもこれって、本当に「恋愛映画」なのかなぁ。。。

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映画「私をスキーに連れてって」(神保町シアター)

2017/12/26(火)

夏休みの宿題が終わらず、もうすぐ正月じゃ。今年は原田知世のデビュー35周年という事で、夏に渋谷で「映画祭」をやっていた。最後に辛うじて「彼女が水着に着がえたら」を観たが、実は本命の映画を見逃していたのだよ。

と思っていたら、最後の最後に神保町で上映があると。映画「私をスキーに連れてって」。ホイチョイの3部作の最初の作品。1987年公開。この映画をロードショーで観たのは、青春そのものであったなぁ(遠い目)。

「神保町シアター」に来るのは久しぶり。この暮れのくそ忙しい時に、誰が映画を観に来るんかいな。年末特別企画「私をバブルに連れてって」の中の一本として上映。そんなにバブリーな映画だったかね。しかも、この時期に大入り満員。

映画が始まると、いきなりオフィスで働く三上博史。全く似合わん。この辺りを全く音楽なしで引っ張って行って、オフィスを抜け出し、車を準備し出発。カーステレオにカセットテープ(死語か)を入れると、流れ出す音楽はユーミンの「サーフ天国、スキー天国」! く~。

ゲレンデで皆で楽しそうに滑るシーン。BGMは勿論「恋人がサンタクロース」。スキーウェアに身を包み、皆を見ながら楽しそうに笑う原田知世。かわゆい。不覚にも涙が出そうになった(笑)。この曲のギターソロは松原正樹。去年、亡くなった・・・

全編にユーミンの音楽を使うセンス。流石はホイチョイ。一色伸幸の脚本もイイよね。大晦日に車を飛ばして会いに行くシーンの「A HAPPY NEW YEAR」。そしてクライマックスの夜のスキーシーンの「BLIZZARD」。あ~。あの日に帰りたい。

自分は全くスキーに縁がなかった。それでも、この映画がこれだけ好きなんだから、世の中に与えた影響は計り知れない。確かにバブルの頃の金曜日の夜。御茶ノ水駅前から、すっと坂を下って小川町の交差点までスキーバスがズラリとならんでいたなぁ。

この映画が30年前とは。何とも時は過ぎて行ってしまったものだ。「と・り・あ・え・ず」と言って写真を撮りまくっていた沖田浩之も、もういない。渋い親爺役だった田中邦衛は、まだ生きているのかいな。時は巡り、今またバブル? あの時も今も、自分には関係なし。

映画を見終わって客席を見ると、ジジババが多いが、それなりに若い人もいる。JR東日本が30周年で今、キャンペーン「私を新幹線でスキーに連れてって」をやっている影響もあるのかね。オヤジはまだCM見ていないで、ポスターだけしか知らないが。

終わると21時。大満足。酒など飲まずに、帰ってユーミン(念のため若い人のために書いておくと松任谷由実です)を久しぶりに聴くかな。『SURF&SNOW』とかね。あのアルバムが出たのは1980年だった。。。

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企画展「8時だョ! 全員集合」(杉並区郷土博物館分館)

2017/12/10(日)

若い衆はご存じないだろうが昔、「8時だョ! 全員集合」というお化け番組があった。土曜日の20時からというゴールデンタイムに、視聴率40~50%というトンデモナイ人気。PTA(これも死語か 笑)に毛嫌いされたが、我々子供は欠かさず見たもんじゃ。

出演するは、いかりや長介率いるザ・ドリフターズ。ドリフも、長さんも荒井注も亡くなり、加藤茶もボケ老人(?)。高木ブーがウクレレで気を吐いているか。志村けんよりも、その前の荒井注の時代の方が、自分はよく見ていたな。

そんなお化け番組は公開放送で、毎週首都圏のホールをあちこち使って収録していた。杉並公会堂(といっても、今の前のボロかった時代)で、昭和45年8月8日に収録があった。その時の資料などを中心とした企画展がひっそりと公開されている。

会場は「杉並区郷土博物館分館」。荻窪駅から教会通りを抜けて住宅地に入った一角。その昔、今は暗渠になっている桃園川の源流を探す散歩をした時に、最後に辿り着いた公園だ。確かに、杉並公会堂と近いので、その縁でしょうか。

今回の展示は入場無料。2階の展示室は大盛況。しまった、会期末ではなく、もっと早く来ればよかった。ドリフ系のBGMを聞きながら、会場へ。まずは入口のパネルで歴史の確認。「全員集合」は1969年10月から1985年9月まで放映していたと。我々の青春そのもの。

「全員集合」の番組前半の20分位は、舞台一杯に大きなセットを建ててのコント。展示室内壁面には、毎週の舞台デザインの設計図面の数々と実際の舞台写真。どうやって家自体が倒れたり、早替わりしたり、壁抜けしたりするのか。その仕掛けが、今明かされる。

展示室の一番奥には、杉並公会堂の当時の模様と、実際にどのように「全員集合」が放映されたのかの解説コーナ。そうか。前の杉並公会堂は、オーケストラピットとかもある本格的なホールだったのだな。

会場中央のモニタでは、「全員集合」のビデオ上映。見に来た人は皆、楽しそうに、懐かしそうに見入っている。自分も20分ほど、しっかり見てしまった。やっぱり、パワーがあったよね、ドリフ。

入口付近には「ひげダンス」の手書き楽譜なども展示。それ程大規模な展示ではなかったが、大満足。大量生産・大量消費の時代だったので、当時の資料というのは映像も紙も、余り残されていないらしい。いや~。懐かしかったぞ!

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帰りに教会通りまで戻ってきて、遅いランチ。教会通り中程にある「やしろ食堂」に入る。いかにもザ・昭和という雰囲気を色濃く残している店。こういう店があるのが、荻窪の奥の深い所。「ハンバーグ定食」を。昭和を味わい尽くした一日であった。。。

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映画「すばらしき映画音楽たち」

2017/11/1(水)

見逃していた映画。しかも緊縮財政下。何とか安く見られないか、と待ちに待った月初め。今日まで上映が続いていて良かった。毎月1日は7百円も安いからね。渋谷イメージフォーラムへ向かう。今日は1Fの小さい方の部屋だ。

映画音楽の歴史を概観でき、かつ名画のいいとこどりシーンに音楽がどう使われているかまで見られる美味しい映画。サイレント映画時代にも、映画館にはオルガンがあって映画に合わせて音楽をつけていた、と。へ~。

「キングコング」。例のエンパイアステートビルに登るやつね。あの映画は、バックの音楽がなければ成り立たなかった。そして「ロッキー」。確かに、「ロッキー」はあのテーマがなければ成立しませんな。

映画音楽も時代と共に変遷していく。フル・オーケストラから、ジャズを取り入れた新時代へ。そして60年代後半からはロックなどの楽曲の導入。「卒業」のサイモン&ガーファンクル、「イージーライダー」のザ・バンド、それぞれのワンシーンに涙する怪しげなオヤジ。

そして70年代は、何といってもジョン・ウィリアムスの時代。スピルバーグとジョン・ウィリアムスの若き日の映像。「ジョーズ」から始まり、「スターウォーズ」「未知との遭遇」を経て、「インディ・ジョーンズ」。そして「ET」。我々の青春そのものを彩った映画音楽たち。

映画音楽を作ってきた綺羅星のような作曲家たちのインタヴューや映画映像が、惜しみなく次々に映し出される。「007」「ピンクパンサー」「荒野の7人」から「ロード・オブ・ザ・リング」「マッドマックス」・・・

あと、レコーディングスタジオの様子も。「アビーロード・スタジオ」とかのイギリスのスタジオは柔らかい音が採れるけど、ロスのスタジオは活気溢れる音になる、とかね。オケは時間がないので、楽譜を渡されて初見でいきなりとるのか。凄いな。

最近のスーパー・コンポーザはハンス・ジマー。「パイレーツ・オブ・カリビアン」とか「グラディエーター」「ダークナイト(バットマン)」とかね。へ~。彼はバグルスのバックアップ・メンバーだったのか。「ラジオスターの悲劇」の後ろで弾いてる映像が(笑)。

我々がガキの頃は、情報源はラジオ。ラジオを聴いていると、ロックやポップスのヒット・チューンもかかるけど、同じように映画音楽も流れていた。だから、今でもあの頃の映画音楽を聴くと、青春が蘇ってくるのだよ。またCDとか探しに行かなくちゃ。。。

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映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」

2017/9/8(金)

風の噂に聞いた。立川に物凄く音の良い映画館があると。「爆音」や「極音」と銘打って、一般映画や音楽映画を上映。このために、PAとか結構な設備投資をしたとか。一度行ってみたいと思っていたら今宵、絶好の映画を一夜限りで上映する。行ってみるべ。

立川駅北口からモノレールの北駅へ。その先にあるのが「オリオン書房」の入っている「ノルテ」。目指す映画館は、その更に先にあるようだ。エスカレータで上がっていくと券売場。シネコン仕様。目指す映画は満席の盛況だ。

映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」。ライ・クーダーがキューバのミュージシャン(皆、古老)と作った同名アルバム。1997年に出た、あのCDは愛聴盤だ。そのミュージシャン達との交流を、ヴィム・ヴェンダース監督とライ・クーダーが作った音楽ドキュメンタリー。

ハバナの街並み。そこでのミュージシャン達の生活と音楽。ヴェンダースお得意のロード・ムーヴィーっぽい作り。そのキューバでの映像と、アムステルダムでの公演の模様が交互に映し出される。ハバナでは皆、葉巻吸っている(笑)。

イブライム・フェレール。キューバのナット・キング・コールと称されるヴォーカル。爺さんなのに歌いだすと凄い。ピアノのルベーン・ゴンザレス。この爺ちゃんも凄いぞ。ライがキューバで出会ったのは、そんな凄腕だが無名のミュージシャンばかり。

映画の最後の方は、ニューヨークのカーネギーホールでの公演。その前後に、ニューヨークの街並みを散歩・観光するメンバーたちのシーンが、また良いのだよ。公演自体も感動的。この映画を「極音」で聴けるとは、わざわざ立川まで遠征してきた甲斐があった。

終わると21時近く。先週・今週は飲み過ぎだ。今日は休肝日だ。家に帰ってCDを聴きながら、余韻にひたろう。。。

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