映画・テレビ

映画「souvenir the movie 竹内まりやライブ」

2018/12/11(水)

自分は、竹内まりやのファンなのだろうか。デビュー40周年記念の映画をやっている。そら自分が高校生の頃、デビュー当時から聴いてますがな。『UNIVERSITY STREET』は高校から大学にかけての愛聴盤だった。でも40周年といっても、途中それほど聴いてないし。

期間限定特別興行で2,800円。一度は「やめておこう」と決めた。ところが、興行が好評につき1週間のびた、と。やっぱり行くか。金はどうする。その日は飲まなければ良いのでは。でも、知らない曲ばかりの可能性もあるぞ。うじうじ悩んだ末に映画館へ・・・

映画館での大スクリーンでのライブ映像。これは良いなぁ。映画が始まり、いきなりインタヴュー。竹内まりや、若いな。自分より7歳上。もう還暦を過ぎているはず。ダンナの山下達郎を「達郎」と呼び捨てにするのが新鮮。そして、いよいよライブ映像。

オープニング。ドラムの音に乗って達郎が一人でステージ中央に出てきて、ギターでイントロを弾く。お~。これは「アンフィシアターの夜」。自分が大学4年の時に出た『VARIETY』のB面1曲目だ! そして、まりや登場。一気にライブの雰囲気に。

「家に帰ろう」(これは90年代の『Quiet Life』からだな)とか「マージ―ビートで唄わせて」(これも『VARIETY』)とか、どんどん行く。どれもイントロだけでわかるぞ。何だ、竹内まりや、よく知っているじゃん。こちらが聴いてないブランクは、まりやも活動休止してたのか。

そうか。「元気を出して」も歌うのか。まりやが薬師丸ひろ子のために書いた曲のセルフカバー。「チャンスは何度でも 訪れてくれるはず♫」「人生はあなたが 思うほど悪くない 早く元気出して あの笑顔を見せて♬」。参ったね。

中盤の「プラスティック・ラブ」(達郎のバック・ヴォーカル炸裂!)。イイね。この次に「駅」を演られたら、泣くな。と思ったら、本当に泣かされた。そしてコーラス隊を引き連れて、まりやと達郎の5人でドゥーワップ・スタイルで歌うは「リンダ」。これも泣いた。

終盤戦。「不思議なピーチパイ」「SEPTEMBER」と怒涛のヒット曲。達郎は、ギターを弾いたり、カスタネットとかでリズム隊に参加したり大忙し。もちろん随所にコーラスにも参加するしね。しかもバンマスなんですね。

まりやがインタヴューで「達郎は大親友」と。そういう夫婦なのか。まりやが、どこの馬の骨ともわからんミュージシャンと結婚すると聞いて、憤慨したのは自分が大学の時。こういう関係なら許そう(誰が誰に許しているんだか 笑)。

最後はカッコよく「J-Boy」でしめるのがお約束。そして最後の最後に、まりやと達郎が2人だけでステージに残って歌うは「LET IT BE ME」。いや~。堪能してしまった。2000年、2010年、2014年のライブのいいとこ取り映像。クオリティ高し。2,800円の価値はあったなぁ。。。

Img_5704

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画「エリック・クラプトン 12小節の人生」

2018/12/5(水)

今年の秋冬シーズンは、音楽映画が次々に登場。当り年か。観たい映画が幾つもある。少ない資金を有効活用せねば。でもエリック・クラプトンのドキュメンタリー映画は、観ない訳にはいくまい。何とか時間と金を遣り繰りして映画館へ。客席はオヤジばかりだ(笑)。

亡くなったミュージシャンを追悼して作られるドキュメンタリー映画はよくある。でも、まだ生きているのにね。B.B.キングが亡くなった時の、クラプトンのお悔やみメッセージ映像からスタート。2015年?の映像。いや~。生きているとは言え、年取ったなクラプトン。

複雑な生い立ち、そしてギターに憑りつかれていく青春。初期のヤードバーズ、ジョン・メイオールのバンド、そしてクリームでの演奏シーン。クリームはビートルズやストーンズより人気グループだった、と。

「フィルモア・ウェスト」でのライブシーン。いや~。「フィルモア」の建物、初めて映像で見るな。そしてブラインド・フェイス。スティーブ・ウィンウッドもクラプトンも若い。「プレゼンス・オブ・ザ・ロード」。そういえば7年前にクラプトンとウィンウッド、武道館で観たな(遠い目)。

ジョージ・ハリスンとの親交。「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリィ・ウィープス」。でも、クラプトンは、ジョージの奥さんのパティに惚れて、どうしようもなくなる。その気持ちを歌ったのがデレク&ドミノス「レイラ」。お~。デュアン・オールマンだ!

コカイン、ヘロインと薬に溺れ、ヘロヘロの70年代。「スローハンド」とは、本当は手が思ったように動かない説があったな。薬中から抜け出しても、今度は重度アル中の80年代。パティと結婚できても、この生活ではね。破綻して離婚。この辺りの赤裸々ぶりが凄い。

ボロボロになって「死のうと思ったけど、死んでしまうと酒が飲めなくなるので、死ぬのをやめた」と。笑えんな。80年代後半に子供を授かるが、4歳で高層ビルから転落事故死。「音楽を作る事で救われた」というクラプトンの言葉は重い。「ティアーズ・イン・ヘブン」。

この頃だな。子供が亡くなったクラプトンを慰めるために、ジョージ・ハリスンがツアーに誘う。1991年に観ましたとも、東京ドームでジョージとクラプトンのコンサート。クラプトンは、それ以外にもソロでも1~2回観てるな。

最後の最後は、今の家族に囲まれての幸せそうなシーン。それにしても、何という人生。まぁ、我々もレコードを通して、それに付き合ってきたのだがね。あの薬中・アル中時代の音も、我々の青春だったのだよ。。。

Img_5542 Img_5539 Img_5540 Img_5541

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画「ボヘミアン・ラプソディ」

2018/11/28(水)

中学校に入ってすぐ、我々は洋楽の洗礼を受けた。カーペンターズやビートルズから始まり、その後はラジオにかじりついてヒットチャートの洋楽を聴く日々。中学校に入って、英語が授業に入ってきたのも大きかったのかね。1974年だった・・・

クイーンの映画「ボヘミアン・ラプソディ」。バンドがどう結成され、ビッグになり、そしてどうなったのかを描くと。しかも当然、クイーンの名曲の数々が演奏され、バックに流れる。でも俳優が演じるんだろから、どうなのかね。期待半分、不安半分で映画館に。

自分が最初にクイーンを聴いたのは「キラー・クイーン」。不思議なハーモニーとギターソロ。カッコイイ曲。でも当時は、女子を中心に「クイーンが良いか、ベイシティローラーズが良いか」論争があった位だから、アイドル系バンドという感じの扱いが多かった。

映画の冒頭で語られるフレディの出自。そしてバンドメンバーとの出会い。お~。ちゃんと最初期の「キープ・ユアセルフ・アライブ」(邦題「炎のロックンロール」 笑)とかを演ってる。今聴いてもファーストとかセカンド・アルバム、イイよね。

そして中坊の我々に届いたのが、あの「ボヘミアン・ラプソディ」。バラード風に始まり、ブライアン・メイのギターソロからオペラ風に展開していく進行。ジャケットを含めて、クイーンといえばこの曲、このアルバムという人は多いのかも。

でもシングル曲にしては長いよね。だから映画では、『オペラ座の夜』から何をシングルカットすべきか、「ボヘミアン・・・」は長過ぎる、という激論の場面。そうだろうね。日本のラジオも、途中で端折ってオンエアする事も多かった記憶。

大ヒットになりビッグになったクイーン。アメリカとかにツアーに出掛ける。アルバム『華麗なるレース』『世界に捧ぐ』『ジャズ』時代。段々アメリカ・マーケットを意識して、我々は「あれ、ちと違うのでは」と思い始めた頃。この頃からフレディの暗黒面が・・・

「ラブ・オブ・マイ・ライフ」のリオでもライブ(観客が自然と大合唱してくれるシーン)をバックに、フレディがカミさんに告白するシーン。う~ん。

徐々にバラバラになっていくバンド。フレディの恐ろしいまでの孤独。そして最後の最後に、クイーンがバンドとして「ライブ・エイド」の舞台に立つ展開。完全に予定調和的なのだけど、引き込まれていく。

ウェンブリーの大観衆の前に出ていくクイーン。よく、この場面を映画化したな。凄い。いきなり「ボヘミアン・ラプソディ」の前半を演ってから「RADIO GA GA」。「ハンマー・トゥ・フォール」も演って、最後は「伝説のチャンピオン」。観客も一緒に歌い、熱狂する。

一緒に歌える応援上映も、あちこちでやっていると。その気持ちは分かる。でも、どうせ応援上映なら、ブタペストのライブとかの本物のライブ映像を大音響で聴きながらが良いなぁ。と思うオヤジはひねくれ者か。映画として、よく出来てはいたけれどもね。

それにしても、日本人は本当にクイーンが好きだなぁ。世界中で最初にファンがついたのは日本だった訳だし。いまだに皆、好きなんだよね。。。

Img_5521 Img_5519

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画「アメリカン・ミュージック・ジャーニー」

2018/11/25(日)

「アメリカ音楽を巡る旅」がお題の映画。面白そうだ。観てみるか、と向かったのは新宿・武蔵野館。ところが来てみると、吹替え版で上映時間は40分と。料金も、その分お得(?)で800円。大丈夫かいな、と心配しながら観たが杞憂であった。

シンガーソングライタのアロー・ブラックが旅の案内人。知らんな。自分の洋楽聴きは80年代で止まったままだから。旅はロスからスタートして、まずニューヨークへ。様々な人種が集まり、文化がぶつかり合うなかでJAZZ、ブルース、ロックンロール等が生まれた、と。

ニューオリンズ。ルイ・アームストロングが生まれ育った街。ここでサッチモは少年院に入り、楽器を習う。そして「大移動」。アフリカ系アメリカンが南部からシカゴへ大挙して移り住む。こうしてJAZZは拡がり、発展していく。サッチモの映像がイイね。

そのシカゴの街で、アロー・ブラックのヒット曲「ウェイク・ミー・アップ」を使ったフラッシュモブ。これが良かった。そうか、フラッシュモブってこういうモノかと、今更ながらに感心する時代遅れのオヤジ。アロー・ブラック、いいじゃん! もっと聴いてみるかな。

音楽の都・ナッシュビルでのカントリーミュージック。メンフィスではもちろんエルビス・プレスリー。デトロイトに飛んでゴスペル。この教会のシーンも圧巻。最後はマイアミ。キューバなど中南米からの音楽が流入し融合。お~。グローリア・エステファンだ。「コンガ」!

最後にコンサートでアロー・ブラックが唄うのはサッチモ「素晴らしき世界」。あっという間の40分。もっと観たいぞ。このコンパクトにまとめるのもセンスなんだろう。吹替えもオヤジにはストレスがなく、かえって良かった(笑)。アメリカの各都市の映像もビューティフル。。。

Img_5378

| | コメント (0) | トラックバック (0)

おでんの季節に・・・ 【西国二都物語・松山篇】

2018/11/14(水)

空路、松山へ。松山には10年以上来ていなかった。松山空港からバスで市内へ。でも、街並みはあまり変わらないな。JR松山駅に降り立つ。昼飯を食うには、ちと早い。では本屋を一軒見ますか。

駅から5分ほど歩いて、見えてきたのはショッピングモール「フジグラン松山」。松山に本社を置き、中四国にスーパーを展開する「フジ」の旗艦店。実は初めて来るぞ。「TSUTAYA」があるのでは。これか。結構大きな売場。「フジ」の各店舗で展開している店の一つ。

Img_5282 Img_5276 Img_5277 Img_5279

さて。もう昼時。路面電車に乗って、中心街の松山市駅まで移動。ここの電車がオレンジ色なのは、みかん王国だからですかね。市駅前も記憶と変わらんな。メイン商店街「銀天街」の入口にビジョンが付いたのが変化か。

何食べるかな。銀天街をフラフラ。お~。懐かしの「明屋書店」本店だ。小さい頃から中野ブロードウェイの「明屋」で育ったので、ここの本店に初めて来て「同じだ」と感動したものじゃ。あれから30年か(遠い目)

Img_5300 Img_5298 Img_5285 Img_5295

時間もないので銀天街の路面店に入ってランチ。「愛南しぶき丸」。喫茶店に毛が生えたような店だが、良かろう。ところが、ここの「海鮮丼」が美味かった。宇和島から直送された魚を使った、夢のような逸品。これは幸先よい旅のスタートですね。

Img_5287 Img_5293 Img_5290 Img_5291

午後から仕事。なかなか四国の経済状況は厳しいなぁ。明るい展望が開けませんね、これは。若い支店長には「頑張って」と激励するしかない。もっと具体的なアドバイスは出来んのかね、ロートルオヤジ。

まだ明るいうちに業務終了。これは、少し観光ができるかな。松山城のお堀端を歩いて、目指すは「坂の上の雲ミュージアム」。言わずと知れた司馬遼太郎の名作『坂の上の雲』。その主人公の正岡子規と秋山兄弟は、ここ松山で生まれ育ったからね。

安藤忠雄設計の建物は、内部のスロープを少しずつ上りながら展示を見て行く趣向。「坂の上・・」だからね。小説の中の言葉を噛みしめながら読み、進んで行く。壁一面に新聞連載時の誌面が飾られているのは、お約束。

明治維新が終わり、欧米の列強に追いつこうと懸命だった時代。その時代を、戦後の高度成長期に描いた小説『坂の上の雲』。今の日本は、最早追いかけるべき坂の上の雲はない。下り坂をどう転ばぬように進むか、ではないのか・・・

Img_5302 Img_5306 Img_5305 Img_5308

段々暗くなってきた。大街道から銀天街と、松山のメイン商店街を歩いて進む。シャッター通りにはなっていないが、何と東京などの大資本の店の多い事よ。小売店すらコモディティ化している。これが地方の現実。もっとも中野サンモールも同じ流れなんだが。

大街道入口の脇にお洒落な「明屋書店」。こういう店を作るようになったんか。ちと複雑な気分。夕暮れ迫る中、向かったのは「ジュンク堂書店」。鉛筆ビルだが、その全部を使った多層階の店。ジュンク堂スタンプラリーも、残すところ僅かだ(笑)。

Img_5319 Img_5317 Img_5320 Img_5321

最後に松山市駅の高島屋の上に。ここに「紀伊國屋書店」。前に松山に来たときは、ここではなく路面店だったなぁ。引っ越してきて、いい店になった。夕方。結構人が入っている。さて。本屋巡りも、ここらでよかろうかい。

Img_5324 Img_5326 Img_5327

どこで飲むかな。探すのも面倒なので近場。高島屋の目の前。おでん屋「赤丹」か、その隣の「ミュンヘン」か。ありゃ。「ミュンヘン」は定休日だ。では一択。ここは若い頃は怖くて入れなかった。今でもそうだが、メニューの値段がわからなから。

歳をとってくると「命までは取られまい」と度胸もつくし、わからないなりに飲み食いする術を身につけた。今晩は。シンプルなストレートカウンタの店。大女将が「今日は寒いので、おでん鍋の前にどうぞ」と勧めてくれる。では遠慮なく。

瓶ビールをもらい、おでん鍋を拝見。まずは「大根」を貰いましょうか。大女将自らが包丁で4つに切って出してくれる。恐縮です。皿には芥子味噌。これを付けていただく「おでん」が絶品。老舗で飲む、とはこういう事だよね。

ビールを飲み終え「今日は寒い」という話の流れから、熱燗をもらうことに。だって、目の前の年季の入ったおでん鍋は、脇に燗付器が付いている。これで付けてもらう熱燗におでん。至福の時。

結局、更に「スジ」と「じゃこ天」。最後に大女将のお手製という「つみれ」も貰ってフィニッシュ。勘定は1,750円。ほら。酒場巡りの経験を積めば、どう飲めば良いか判ってくるのだよ。これ以上ハシゴはしないで、後は酒買ってホテルで飲んで寝よう。。。

Img_5333 Img_5328 Img_5329

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画「黙ってピアノを弾いてくれ」(渋谷シネクイント)

2018/10/10(水)

音楽の流行りを追いかけなくなった(分らなくなった)のは何時頃だろうか。バブルが崩壊し、子育てに追われた(振りをした)90年代以降か。ヒップホップの文化や、ラップ・ミュージックに興味を持てなかった。だから我々のオヤジバンドでは、いまだにKISSを演奏(笑)。

チリ―・ゴンザレス。そんなミュージシャン、知らんなぁ。音楽ドキュメンタリー映画なら、観てみますかね。いまだに馴染まない若者文化の象徴(今は違うのかな)渋谷の街へ。西武百貨店脇の映画館。初めて来るな、ここ。

カナダ出身のミュージシャンなのか。若い頃からパンクやラップで頭角を現す。そしてベルリンへ。「異端」「狂気」と言われるのがわかるパフォーマンスの数々。おもろいな、このニーチャン。ラップとか毛嫌いしていたが、聴くとなかなかイイじゃん。

ところが中盤、一転してオーセンティックなピアノ曲が登場。へ~。こんな曲を書けて、演奏できるんだ。誤解を恐れずにいえばキース・ジャレットみたいな感じ。ジャンルを超越して、心に響いてくる。これはイイね。

後半のハイライト(?)は、ウィーン放送交響楽団との競演。コンチェルトでしっかり聴かせる一方で、ラップでもオケと演る。果てはグランドピアノの上に寝そべってのパフォーマンス。これは凄いな。音楽的才能も突き抜けぶりも。

音楽は、聴くシチュエーションや自分の成熟度合によって距離感が変わってくる。聞かず嫌いはよくないな。自分も若い頃は毛嫌いしていた演歌が、居酒屋巡りをはじめてから気にならなくなった。これは成熟なのか、老いぼれたのか。。。

Img_4735 Img_4737 Img_4738

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画「太陽の塔」(新宿シネマカリテ)

2018/10/1(月)

1970年の大阪万博。そのシンボルだった「太陽の塔」。当時の映像を使った懐古的なドキュメンタリー映画かい、と思って観たら全く違う。過去・現在・未来を見通す「太陽の塔」とは何なのか、を問いかける。これは凄い映画だ。

大阪万博のテーマは「人類の進歩と調和」。世界中から人々が集まる。各国は威信をかけてパビリオンを作った。現代アートを使った奇抜なパビリオンも多数。その中で、日本が最後の切札として指名したのが岡本太郎。今の政治体制では絶対できないギャンブル(笑)。

何せ岡本太郎でっせ。「人類は進歩なんかしていないじゃないか」「調和とはぶつかり合う事から始まる」。丹下健三が構想した未来都市「お祭り広場」。その大屋根のド真ん中に穴をあけさせて、ニョキニョキとそびえ立ったのが異物「太陽の塔」。

映画は中盤、「岡本太郎とは」という方向に深く掘り下げていく。20歳前に両親に付いて行ってパリへ。数々の芸術運動を関わりつつ、パリ大で社会学・民俗学を学ぶ。帰国後に岩手の鹿踊りやアイヌ、沖縄の文化にふれ、さらに縄文文化へ・・・

そんな岡本太郎が企画した「太陽の塔」は、あの外見だけでなく、内部展示にも深い意味を持たせた。過去・現在・未来にわけた3つのテーマゾーン。内部に立つ「生命の樹」。最近、内部が再整備されてようやく再公開された。見に行きたいなぁ。

映画は後半「太陽の塔」の現在と未来の話へ戻ってくる。3.11を直視せず、統制を強める日本への批判。芸術は、またメディアはどうあるべきか、ストレートに訴えてくる。渋谷の「明日の神話」と「太陽の塔」。岡本太郎と南方熊楠。「太陽の塔」は曼荼羅でもあった。

基本はインタビューの組み合わせなんだが、平野暁臣はもちろんの事、赤坂憲雄、中沢新一、椹木野衣、安藤礼二などなど。今考えられるオールキャストかな。平成が終わろうとしている今、「太陽の塔」が蘇り、この映画で「今」の記録が残る意義よ。

2時間弱の濃密な時。パッケージ・ソフトが出たら買って、繰り返し見たいな。。。

Img_4676 Img_4677 Img_4675

あまりに情報量の多い映画だったので、帰りに靖国通りの「嵯峨谷」でボッ~と生ビール。ここプレモルが150円なんだよね。「ミニたれカツ丼セット」で遅い晩飯。

Img_4682

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画「ペギー・グッゲンハイム」(渋谷イメージフォーラム)

2018/9/19(水)

伝説の美術品コレクター、ペギー・グッゲンハイム。彼女の生前のインタヴュー音源などを基に、その人生を追ったドキュメンタリー映画。これが凄かった。20世紀の美術界そのものが描き出されている。だってダリもピカソもジャクソン・ポロックも、皆出てくるんだぜ。

名前の通りグッゲンハイム一族のお嬢様。グッゲンハイムは行商人から身をおこし、大財閥となっていく。でもペギーの一家は、その中では傍流。はねっかえり娘だったようだ。お父さんは、何とタイタニック号で死んだと。へ~。

第一次世界大戦後のパリへ単身渡航。キュビズム、シュルレアリスムそして抽象絵画。こうした20世紀美術の流れの中に身を置き、芸術家たちと親交を深める。やがてロンドンで画廊を開き、現代美術のコレクターとなっていく。

第二次世界大戦が勃発。「画家が皆、絵を売りたがったのでタイミングよく安く買えた」と。ユダヤ人にもかかわらずパリに留まり、コレクションを拡大していく。絵が分かったのかって? 何せ「親しい友人に相談」したという相手は、マルセル・デュシャンとかだよ(笑)。

戦争が深刻化し危機が迫る。コレクションともどもヨーロッパを脱出してアメリカへ戻る。ニューヨークでも現代絵画の画廊を。マックス・エルンストとは一時結婚していたし、無名のポロックを見出してパトロンとなったのも彼女だ。

グッゲンハイム美術館は伯父が運営。ペギーとは折り合いが悪かったようだ。カンディンスキーが絵を売りたいとペギーに頼んで仲介するも、断られたと。何とモッタイナイ。戦後、ペギーはヨーロッパに戻りベネチアで美術館を開く。

とにかく出てくる画家たちが「お~この人か」というアーティストばかり。だから何気に映像の片隅に映っている絵が、物凄い絵なんだよね。そして「蒐集作品より寝たアーティストの方が多かった」という奔放な生活。自伝はさぞかし物議をかもしたことだろう。

最後はコレクションの運営をグッゲンハイム美術館に委託してしまう。今でもベネチアに「ペギー・グッゲンハイム・コレクション」として一般公開されているらしい。ベネチアに見に行く事は一生ないかなぁ。でもニューヨークには行きたいな。

何気にロバート・デ・ニーロがインタヴューで出てきたり(彼の両親ともアーティストだった)、様々な角度からペギーの人生を追う佳作。美術史の勉強になりました。。。

Img_4546 Img_4545

| | コメント (0) | トラックバック (0)

コンサート「冨田勲 映像音楽の世界」(東京国際フォーラム)

2018/9/17(月)

作曲家・冨田勲のメモリアルコンサートがある、と。今回は特撮・アニメ・映画音楽の特集らしい。それも「昭和」の。亡くなる直前の初音ミクとかとの共演には興味がなかったが、「昭和」のなら聴きたい。行くべ。

一番安いA席はホールCの最上階。最後は階段を使う。ひいこら言いながら、何とか席に辿り着く。コンサートのスタートは15時だが、その前に「プレコンサート」が15分前に始まる。アナログシンセによる「オマージュ冨田勲」。そう。昔のシンセはこういう音だった(笑)。

そしてコンサートがスタート。フルオーケストラ(オーケストラ・トリプティーク。そう言えば、前に伊福部昭のコンサートを演ったのも、このオケだったな)での演奏でっせ。楽しみ、楽しみ。会場はジジババばかり。「昭和」だからね。

手塚治虫のアニメ音楽から。お~。「ジャングル大帝」だ。昭和の曲は合唱がポイントですな。壇上はジジイが目立つ不思議な合唱団。そして児童合唱団が入ってきて「ビッグⅩ」。作詞は谷川俊太郎。「や~」という掛け声が入るんだよね。早くも涙ぐむ怪しいオヤジ。

そして「リボンの騎士」。「僕の見る夢は 秘密だよ~」。何と歌うは原曲通り前川陽子。もう67歳くらいなはずだが、伸びやかな声は昔と一緒だ。いや~。参ったね。懐かしすぎる。

ここからNHKの作品群。まずマリンバを使って3人の演奏で奏でるは、誰もが知っているあの曲。「今日の料理」のテーマ曲。続いてオーケストラが演奏するのは、これまた超有名曲「新日本紀行」のテーマ。どちらも50年以上使われているんだから凄い。

大河ドラマの主題歌を3曲。第一回大河の「花の生涯」。そして「徳川家康」。滝田栄の家康ね。そして最後は「勝海舟」。これは中坊の時だったなぁ。今聴いても、モダン。だけれども昭和の音。流石は冨田勲、いい仕事してますね。

創作ダンスのための音楽「コムポジション 愛」。大妻嵐山高校のJKが出てきて、オーケストラ演奏に合わせて踊る。この曲がまた良かった。ここで15分間の休憩が入る。下手にグッズ販売コーナに行くと、また散財しそうだ。席でじっと待つ。

後半は、まず映画「ノストラダムスの大予言」の「滅亡のテーマ」「メインタイトル」「愛のテーマ」ほかを組曲形式で。本は大ヒットしていたけど、映画は覚えていない。でも美しいメロディー。作曲家・冨田勲を真骨頂ですね。シンセの機材トラブルでの演奏中断もご愛敬。

続いては、何と「キャプテンウルトラ」。「ウルトラマン」と「ウルトラセブン」の放映の狭間にテレビでやっていた、少ししょぼい(よく言えばキッチュな)特撮モノ。主題歌を聴くのは何十年ぶりだろうか。もちろん歌えますが(笑)。「シュピーゲル、シュピーゲル~」。

大ラスは「マイティジャック」組曲。しかもオープニングシーン(あの基地から出撃して水面上に浮上して、更に空に飛ぶヤツね)他の映像を上映し、フルオーケストラで。いや~。好きだったなぁ「マイティジャック」。少し大人向け特撮。「サンダーバード」+「007」かな。

この主題歌だって歌えるぞ。「青い海に映える影 オ~ イッツ ザ マイティジャック~」。と演奏を聴きながら心の中で歌っていた。そしたらアンコールで、会場中で合唱することに。いや~。昭和のジジババは大喜び。

完全に昭和のオヤジは狙い撃ちされたコンサートであった。しかし悔いはなし。明日からは節約じゃ(なんか毎日「明日から」といってないか酒飲みオヤジ)。

Img_4525 Img_4527 Img_4532

帰りに「八重洲ブックセンター」に寄り道。随分久しく来ていなかった。開業40周年記念祭をやっている。記念キャラクターの「やえちゃん」には会えず、残念。。。

Img_4519 Img_4521 Img_4520 Img_4522

| | コメント (0) | トラックバック (0)

映画「ムーンライズキングダム」(ユジク阿佐ヶ谷)

2018/9/5(水)

ウェス・アンダーソン監督の撮る映画には中毒性があるのだろう。独特の世界観・人間関係、音楽やファッション。先週に引き続いて、ミニシアタ「ユジク阿佐ヶ谷」に出撃じゃ。ウェス・アンダーソン監督特集。今日は「ムーンライズキングダム」。実写映画。

舞台は島。若い少年少女の逃避行。お~。昔の映画「小さな恋のメロディ」みたいだ。主人公は煙草を吸い、ヒロインの少女は化粧ばっちり。この辺りは、これまた懐かしの映画「ダウンタウン物語」みたいな不思議な設定。初めて見る映画なのに、何故か懐かしい。

小道具も利いている。昔懐かしのレコードプレーヤーでかかるのは、ブリテン「青少年のための管弦楽入門」。歩いてのサバイバル逃避行なのに、少女が黄色いスーツケース一杯に持ち歩いているのが「本」なのもイイね。しかもファンタジー系。

実は脇役陣も豪華。しょぼくれた、島にたった一人の警部はブルース・ウィルスだし、少女の父親はビル・マーレイ。ちょい役のボーイスカウトのよぼよぼ司令官はハーヴェイ・カイテルときたもんだ。皆、いい味出している。

いや~。またまたハマってしまいましたね。ウェス・アンダーソン監督は1969年生まれだから、自分より8歳ほど年下なのか。何で、この監督にもっと早く気付かなかったのだろう。もっと観たいぞ。「ザ・ロイヤル・テンネンバウムズ」とか「グランド・ブタペスト・ホテル」とか。

Img_4339 Img_4311 Img_4340

興奮冷めやらず。クールダウンですね。先週に引き続き「川名」へ。「ユジク」→「川名」という流れが定番になりそうだ。「川名」は奥の座敷も含めて、ほぼ満員の盛況。でもカウンタの真ん中あたりが、ポッコリと空いていた。七福神狸の前のお気に入りの席。

お~。「秋刀魚の刺身」があるのか。隣のオヤジが食べてるの、ヴォリュームもあって旨そうだ。でも今度の週末は、一家で鹿児島に墓参り。少しでも節約じゃ。「ゲソワサ」下さい。庶民の刺身。これが実は旨かった。

最後に、定番の「チキンセット」を貰ってフィニッシュ。勘定は2千円いかず。よしよし。丁度席を立とうとした所に、入ってきたのがH田さん。先日の銀座の会はお疲れ様でした。すれ違いになったけど、また何処かで飲みましょう。お先に。。。

Img_4345 Img_4343 Img_4344

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧