読書

「石井桃子展」(神奈川近代文学館)

2018/9/16(日)

石川町駅から「港の見える丘公園」まで、坂道をあがっていくデブオヤジが一人。ここをあがっていくのは随分久しぶりだ。以前より息がきれるようになった気がする。歳だな。この公園の奥にある「神奈川近代文学館」が目的地。

オフクロは石井桃子のシンパだったのだろう。子供の頃から随分、石井桃子の翻訳本や岩波少年文庫には世話になった。その石井桃子の没後10年の展示。杉並でもやっていたのだが、タイミングが合わずに見逃していた。横浜まで遠征。

ほほ~。浦和の生まれか。『ノンちゃん雲に乗る』の池は調神社なのかな。学生の頃から菊池寛のもとでアルバイト。その流れ(?)で文藝春秋に入る。出てくる人物が、錚々たるメンバー。吉野源三郎に永井龍男などなど。

犬養毅の家で『プー横丁にたった家』の原書と運命的に出会う。そして翻訳。そうか。我が家にあったのは、岩波の『くまのプーさん』と『プー横丁』の合本だったから、1962年出版。自分と同じ歳だ。あの本は我が家のどこかに、まだあるのかな。

『ドリトル先生』は井伏鱒二の訳だけど、下訳は石井桃子がやった、と。そして岩波少年文庫の創刊。『宝島』や『二人のロッテ』(ケストナー!)など5冊が、まず世に出た。石井桃子がいなければ、あの豊潤な物語の世界は日本に生まれていなかった。

あ。エリナー・ファージョンの全集だ。これ好きだったなぁ。『ムギと王さま』とかね。そして『ピーターラビット』に『うさこちゃん』(若い人は結び付かないかもしれないがブルーナ)。そして勿論『ちいさいおうち』。あらためて振り返ると、凄い仕事ばかり。

そうだよなぁ。こういう児童文学の世界に憧れて、少しでも関連する仕事がやりたいと思って今の会社を選んだのであった。どこで道を間違えて、飲んだくれのデブオヤジになってしまったのか・・・

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また坂を降りて行く体力も気力もない。丁度、「赤いくつ」(=観光バス)が来たので、赤レンガ倉庫まで連れていってもらう。ここで今回の3連休は「パンのフェス」を開催中。時間が遅かったので入場行列はそれ程でもなかった。でも人気店には、まだ行列が。

家の土産に食パンでも買うか。と思ったが、菓子パン(というのは昭和のオヤジだけか 笑)系が多く、食パンはどこのブースでも見当たらない。時間が遅いから売切れたのか、世の中の嗜好がこっち系に振れているのか。

有隣堂書店も地元だけあって、今年もしっかりとブース出展。でも今年は本を並べないで、パン関係のグッズ(クッションとか抱き枕とか)を売っている。最近の有隣堂は勇気があるなぁ。本以外でも勝負できる会社を目指している。

パンの事が良くわからないオヤジは、結局大きな「チョコリング」を6百円で買い求めて帰路に。今日は朝そもそも、家を出るところから出遅れ。本当は野毛で一杯、の予定だったのに無理じゃ(涙)。かわりに家で飲んだくれたら、そのままテーブルで寝落ち。。。

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「日経小説大賞 授賞式・座談会」(日経ホール)

2018/2/21(水)

日経新聞を読んでいたら「日経小説大賞」のイベントがある、と。軽い感じで申し込んだら、あたってしまった。18時半から「日経ホール」。交通費を浮かすために、御茶ノ水から歩いて行く。意外と近いんだよね、大手町。ホールはジジババで満員じゃ。

まず授賞式と受賞スピーチ。今回の受賞作は『大友二階崩れ』。作者の赤神諒は1972年生まれだからら、自分より10歳程下か。弁護士で、上智大学の法科の先生。スピーチがウケ狙いで軽い。ここまで売り込むのも珍しいなぁ。

その後は座談会。伊集院静、高樹のぶ子、辻原登と選考委員の錚々たる作家が登壇し、受賞者を交えて語る。伊集院静は最近の写真で「歳とったな」と思ったが、実物は相変わらずダンディ。しかもドスの利いた大人のコメントには重みがある。最後の無頼派。

高樹のぶ子は宇宙人だな。変な事を言っているわけではないのだが、視点が全然違う。自分の感性とは全く合わない事が良く判った(笑)。辻原登がアンカー役か。割と淡々とコメントをする。

受賞作は、豊後(大分)の大友家のお家騒動の話。親父が長男(後の大友宗麟)を廃嫡し、愛妾の子を跡取りにしようとして分裂、と。「作家本人の軽薄さは置いておいて、人物がしっかり書けていた」と伊集院静が辛口なコメント。読んでみるかな。

最後に伊集院静は、吉行淳之介の話をひいて「書くといって書かないのはダメ。最後まで書き続ける事が大事」。高樹のぶ子は「器用貧乏にならないで」。辻原登は「葉室麟は絶対の時代小説家だったが亡くなった。絶対の存在を目指して欲しい」と、それぞれにエール。

終わると20時半近い。今日も休肝日にして、このまま帰りましょう。でも自分は、小説は書けないな。何が出来るのだろうか。。。

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イベント「築地本マルシェ」(ベルサール汐留)

2018/2/18(日)

日曜日なのにイベントに出撃。「築地本マルシェ」。何気に朝日新聞で開催を知り、申し込んだら、作家・川上未映子の講演会にあたってしまったのだよ。新橋駅から会場のベルサーレ汐留へ。ここ、行きにくいんだよね。何かのセミナーで来た事があるけど。

地下の会場は、出版社のブースが20~30並んでいる。ブースでは値引き販売も。客の入りはボチボチでんなぁ。そして会場の残り半分が、講演会用のセミナー形式に。着いたときは丁度、木村カエラが「絵本ナビ」の金柿さんと対談していた。遠目で拝見。

ブースを一通り見てから、お目当ての講演会の入場行列に並ぶ。へ~。川上未映子って、こんなに人気があるんだ。10年ほど前の芥川賞作家。『乳と卵』だっけ。受賞作も含めて1冊も読んだことがない。村上春樹との対談集『みみずくは宵闇に飛びたつ』も積読状態。

本日のお題は「読書はわれわれに何を作るか」。「読書は必要か?」という学生の新聞投書の話から初めて、「読書」には縁がある人とない人がいて、それに環境とかは関係ないのではという話を展開。

そして「読書」「物語」は、社会全体の読解力が上がり、文化の向上につながる実感はある、と。人間は「物語」「言葉」がら(無意識のうちにも)影響を受け、それが価値観や常識、感受性につながっている。

「変わらなければ行けない時代」。「物語」を批判する事は、今の時代をチェックする事だ。善悪の二元論ではない多様性が重要。池澤夏樹の「桃太郎は侵略戦争の思想そのもの」論に、無自覚に「昔話の解釈としておかしい」という人ばかりでは怖い、と。イイね。

「読書」とは「人との理解」であり、たくさん本を読むという事は「生きる」事に非常に親い。へ~。川上未映子って、こんなに「熱量」を持った人だったのか。もっと、ちゃんと読んでみないとね・・・

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帰りに「リブロ汐留店」に顔を出す。完全なオフィス街立地。日曜日にも営業しているんだね。以前より文房具売場が拡大し、充実している。オフィス需要を見込んだマイナーチェンジなんだろうか。

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何故か田無にも寄り道。16時丁度に南口の「一国」に。何と、空いているカウンタ席は2~3席。もう少し遅かったら入れなかった。日曜の開店時間ジャストでこれか。相変わらず、恐るべき人気店。黒ホッピー。今日はスタート時に2人しかいなくて、店はてんてこ舞い。

何とか黒ホッピーをもらい、煮込み鍋から「ちくわぶ」と「大根」をもらう。ここの、煮込みの汁でクタクタに似た「ちくわぶ」、好きなんだよね。大根も旨い。じっくりと順番を待って、焼き物にもありつく。でも、この店でゆっくり飲むには、何時来るのがベストなんだろうか。。。

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「20世紀日本の傑作小説」(千代田図書館)

2018/2/12(月)

千代田図書館のパネル展示。今回は集英社の「冒険の森へ 傑作小説大全(全20巻)」とのタイアップ企画なのかな。編集にたずさわった作家たち。逢坂剛、大沢在昌、北方謙三、夢枕獏が、それぞれに自分の推薦する本を紹介しとる。

自分の好みに一番合いそうなのは夢枕獏の推薦本かな。小松左京『ゴルディアスの結び目』に山田風太郎『甲賀忍法帖』。半村良『黄金伝説』まで。半村良なんて、物凄く久しぶりに名前を聞いた。久々に読んでみるか。

図書館でこういう展示をやる時に良いことは、(当たり前だけど)その場に実物の本も並べられる事。手に取って内容を確認できるし、腰を据えて読もうと思ったら借りればよい。でも、図書館オンラインシステムを早く直してね、千代田区さん。。。

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トークイベント「太田和彦×角野卓造」(東京堂書店)

2018/2/1(木)

昼に降り始めた雨は、退社時には雪に変わってきた。今晩から明朝にかけて、また積雪との話。足早に帰路につく人々。そうした人の流れに逆らって、御茶ノ水から坂を下って神保町に向かう怪しげなオヤジ。転ぶなよ。

19時からのすずらん通りの東京堂書店で、トークイベントがあるのだよ。かの太田和彦が、呑み仲間(?)の俳優・角野卓造と「居酒屋を語り尽くす」と。これは、聞き逃せまい。ほら。東京堂に着いたら、「満員御礼」の表示が。事前申し込みしておいて良かった。

定刻にスタート。最初にサプライズが。太田和彦のBSでやっている飲み歩き番組のスポンサーが宝酒造。スポンサーの好意で、何と一人一本ずつ缶チューハイが配られた。会場全員で乾杯。講師も参加者も飲みながら、というイベントは初体験(笑)。休肝日なのに・・・

二人のなれ初め(笑)の話からスタート。下北沢に芝居を見に行って「両花」で、と。そしていろいろな居酒屋の話になると、止まらなくなる二人。全国各地の名居酒屋。いいなぁ。また飲み旅に出たくなってきたぞ。

最近は太田和彦『居酒屋味酒覧』を持って夫婦で旅行するリタイア組が多いと、角野卓造が先輩を持ち上げる。もう第四版が出ているのか。4年おき位で新版が出て店も更新されている。自分が持っているのは最初のだから14年前のだ。そろそろ買い替えるか。

一人酒の良さと極意を熱く語る二人。「開店と同時に入って飲み始めるのがベスト」と。当然、酒とツマミの話にも。刺身の組み合わせとか、角野流「油揚げ焼き」とか。ん~ん。居酒屋に行きたくなってきた。

今回のイベントは、1月に太田和彦が『老舗になる居酒屋』(光文社新書)を出版した記念。昔からの老舗が第一世代、地酒ブームで出来た銘酒居酒屋が第二世代。そして第二世代の店で修行した人達が今、第三世代として新しい店を出していると。ほ~。

あらためて思ったが、太田和彦は良くも悪くも恰好つけ。紹介する店も、自分の感覚より少しだけ高級な感じがするんだよね。その点、角野卓造は一歩引いた感じで良いなぁ。初めて話を聞いたけど。少し、本も読んでみるかな。

サイン会はパスして会場を出ると20時半。雪が結構降っている。居酒屋に寄りたいところだが、時間も時間だし、ここは我慢。大人しく帰路に。。。

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『キトラ・ボックス』(池澤夏樹/角川書店)

2018/1/2(火)

今回の年末年始は、珍しく長男が実家に帰ってきた。約1年ぶり。今や最もブラック企業といわれている中学校の数学教師。一人暮らしもしていて、大丈夫かいなと思うこともある。まぁ変わらず元気そうで何より。

例年は正月2日は初詣に出撃。だが今年はせっかく長男もいるので2日も家から出ず。読書三昧、テレビ三昧の時間。普段家にテレビがない長男に付き合って、「逃げ恥」を延々と見てしまった。そうか、こういう話とダンスなのね。流行遅れのオヤジ。

新年の読書初めは毎年、池澤夏樹を読むのがここ10年来のお約束。今年は『キトラ・ボックス』。3年前に読んだ『アトミック・ボックス』の続編的な長編。前作は日本の原子力開発を巡るポリティカル・サスペンスだったが、今回は考古学系。

ウイグルとかチベット問題を絡め、ややポリティカルではあるが、前作ほどのスピード感はないかな。それだけ前作の方が秀逸だったという事。元々、考古学・歴史系は妹の守備範囲で、自分は地理系の人だというのもあるが。

今年も、酒ばかり飲んでないで、しっかり本読むぞ。お~! 

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2017年読書回顧

2017/12/31(日)

今年は個人的には「仕込み」の年だった。あちこちに顔を出したり、幅広く本を読んだり。読んだ本は137冊。久々の百冊越えで、過去10年間で一番多い。これが何か、「次」に繋がれば良いのだけど、このまま定年貧乏への道という可能性もある・・・

ノンフィクション系は結構いろいろ読んだが、あえて挙げれば以下の3冊。

『バブル 日本迷走の原点』(永野健二/新潮社)
80年代後半から90年代頭にかけての「バブル」とは何だったのか。今だからこそ、あらためて検証する意味は大きい。自分はペーペーで、バブルの恩恵は何一つ受けなかったあの時代。当時新聞を賑わせていた事件の背景や、その意味を理解させてくれた一冊。

『イノベーターたちの日本史』(米倉誠一郎/東洋経済新報社)
従来の延長線上にある連続的な「成長」は最早ありえない。だからこそ、イノベーションが重要性課題。明治維新後の日本が、何故急速に西洋化し列強に肩を並べられたのか。そこには数多くのイノベーター達の活躍が。そうか。理研て、こういう組織だったのか・・・

『東芝の悲劇』(大鹿晴明/幻冬舎)
ここ数年の「東芝事件」。「何をどうやって」いたのかを語る本は結構多いが、これは「誰がどうして」を描いた本。よく、ここまで書くな。これを読むと、まさに「人災」ですね。しかも、どこの会社でも起こりそうで怖い。他山の石とせねば。

小説は、ノンフィクションに比して読んだ数が減ったか。割とベタな本が多いが以下3冊。

『風神雷神 風の章・雷の章』(柳広司/講談社)
柳広司というと『ジョーカーゲーム』とかの、スパイものというイメージが強い。ところがこれは、俵屋宗達を主人公にした歴史小説。しかも「美」とはなにか、というテーマも追求している。そして何より、時代小説なのにスタイリッシュ!

『みかづき』(森絵都/集英社)
我々が小中学校の頃は1970年代。「受験戦争」という言葉も最早死語なのかもしれないが、子供にも大変な時代だったのだよ。あの時代から現代まで、「塾」という教育のちょっと外側がどう変遷していたかを描く小説。結構、懐かしく自分事としても読めた。

『蜜蜂と遠雷』(恩田陸/幻冬舎)
これこそベタな本屋大賞受賞作だが、面白かった。ピアノ・コンクールにのぞむ少年少女の話なんだけど、これ読むと出てくるピアノ曲を聴きたくなるよね(笑)。だからサイトもあるし、企画CDも出た。去年読んだの『マチネの終わりに』のギターもそうだったけど・・・

来年は、更に飲み飲みに行くのを減らして、もっと本読むぞ!(本当か?)。。。

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日比谷カレッジ「アルセーヌ・ルパンの魅力とは」

2017/8/29(火)

日比谷図書館に。心もち日が暮れるのが早くなったか。今週末は、もう9月。子供の頃は、夏休みが終わるのが辛かった。クーラーも何もない時代だったが、部屋で扇風機をかけ、ゴロゴロしながら本を読む至福の時間。

子どもの頃、夢中になったのは江戸川乱歩。若い衆は知らないか。「怪人二十面相」とかを書いたエロオヤジ(笑)。全集を片っ端から読んでいった。「アルセーヌ・ルパン」シリーズに夢中になったのは妹の方。あの頃はルパン、ホームズか少年探偵団という時代。

乱歩好きとは言っても、ルパンもホームズも読みましたな。友達が「ルパンのこの話は怖かった」とそっと教えてくれると、ビクビクしながら読んだっけ。あれは『813』だったか『黄金三角』だったか。遠い夏の日・・・

日比谷カレッジで「アルセーヌ・ルパンの魅力とは」という講演会を見つけて出撃。講師は翻訳家で、ルパンシリーズの新訳にも取り組んでいる平岡敦。ほ~。今日は4Fの小ホールなんですね。相変わらずジジババが多いが、若いネーチャンも。流石はルパン!

ルパンの初登場はフランスの月刊誌「ジュ・セ・トゥ」で1905年だったと。もう100年以上前だ。ルパンの魅力はキャラクター(芸術家肌の怪盗、変装の名人)、舞台設定(アガサ・クリスティより早くクローズト・サークル物を)、そして大どんでん返し。大きく頷くオヤジ。

パワポで絵を見せながらの解説。フランスで単行本になった時の表紙。レオ・フォンタンが描いた挿絵がルパンのイメージを決定づけた。シルクハットにマントにモノクル(=片眼鏡)。確かにルパンと言えば、このイメージ。「怪人二十面相」もパクッておるが(笑)。

関連で、日本語版の表紙も見せてくれる。そういえば、自分はどの版で読んだのだろうか。お~。これじゃ。ポプラ社版で訳は南洋一郎。懐かしい。多少、子供向けにアレンジしてあった、と。恋愛部分とかを中心に端折って、わかり易くしてあったらしい。へ~。

お~。これは創元推理文庫版の、こっちは新潮文庫版の表紙だ。よく表紙を見るだけで判るな、酒飲みオヤジ。乱歩派と言いながら、結構読んでいたという事だ。どれも例のルパン・スタイルをベースにした絵。ところが最近のは違う、と。成程、時代は変わる。

最近はコミックスにもなっているのか。「アバンチュリエ」。原作に忠実なストーリィに、時代背景もしっかり考証してあると。描いている森田崇も客席に来ていた。その後、どの時代でも映画化もされている。2004年公開の「ルパン」のさわりも見せてくれる。

流石に「ルパン三世」の話まではなかった。でも、あっという間の1時間半。やっぱりルパン物は良いよね。今度、ゆっくり読み直してみるかな。新たな発見もあろう。そうだ。一日、大人の夏休みをとって、何処かにこもって読書三昧すれば良いのかも。。。

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2016年読書回顧

2016/12/31(土)

いよいよ大晦日。今年は近年まれにみる辛い年だった。来年はどうだ。更に悪い年になるのか、それとも運は上向くのか。出来れば良い年となるよう、来年は頑張ろう・・・

2016年を振り返ると、休肝日は71日。週に1.37日は肝臓を休めることができた、という事だ。来年は夢の週2回休肝日を実現したいところ。歳とともに健康不安もあるし、何より先立つものが乏しいしね。なるべく居酒屋に行かずに、家で素面で本を読みましょう!

読んだ本は84冊。週平均1.63冊といったところ。来年は久々の年間100冊越えを狙いましょうか。

今年読んだ自分的BEST3

【フィクション部門】

『ビビビ・ビ・バップ』(奥泉光/講談社)
音楽SF小説。いや~。楽しかった。特に新宿の1960年代描写が秀逸。あまり書くとネタバレになるけど、ロボット小説でもありJAZZ小説でもあり、ミステリィでもあるんですな。アンドロイド・ミュージシャンのジャム・セッションとか。密室でロボット棋士が殺される、とか。色々楽しめて、まるで宝石箱のよう。

『マチネの終わりに』(平野啓一郎/毎日新聞出版)
こっちは音楽恋愛小説、かな。これ読むと絶対、クラッシックギターが聴きたくなる。今年は鈴木大介のコンサートに行ったけど、あれを聴く前に読んでおきたかったなぁ。恋愛小説なんて、物凄く久し振りに読んだ。最近、ご縁がないからね・・・

『東京會舘とわたし(上・下)』(辻村深月/毎日新聞出版)
今は取り壊されてしまった東京會舘。その東京會舘に纏わる短篇を、少しずつオーヴァーラップさせながら描いていく小説。3.11の話とか印象的なエピソードも多く、久々に本を読んで少しだけ泣きました。

【ノンフィクション部門】

『武満徹・音楽創造への旅』(立花隆/文藝春秋社)
今年は作曲家・武満徹の没後20周年。それもあってか今年出版された大著。生前の膨大なインタヴューをもとに、武満の生涯を描き出していく。途中で武満が亡くなって、あきらかに作品のトーンもかわるけど。この歳になって、また立花隆を読むとは思わなんだ。でも立花隆は、武満の音楽にも物凄く造詣が深い。自分も、もう一度勉強。武満をもっと聴こう!

『1974年のサマークリスマス』(柳澤進/集英社)
TBSのアナウンサー・林美雄が亡くなってから、もう10年以上経つのか。信じられない。中坊の頃、自分は深夜放送はパック(パックインミュージック)派だった。特に林美雄の日。タモリの衝撃な登場も、山崎ハコがゲストの回も、皆聞いていたなぁ。ガキだったあの頃は分からなかった色々な事が、今読むと判る気がする。あの頃に帰りたい・・・

『唐牛伝』(佐野真一/小学館)
さすがに自分は、60年安保は知らない世代。でも伝説としては、色々と後で読み聞きしている。佐野真一が書いた全学連委員長・唐牛健太郎の話。安保闘争の頃の話もそうだが、その後の人々の生き様に色々と考えさせられた。そして時代は巡り、岸信介の孫が志もないのにモノマネで日本を破滅の淵に進めるのか・・・

【番外編】

『終わった人』(内館牧子)は、自分事として身につまされた。焦るな、身の丈を考えろ、と。『明るい夜に出かけて』(佐藤多佳子)は、久々に深夜放送の楽しさと闇を考えさせられた。『サマークリスマス』を読んだこともあるけどね。

来年は、どんな出会いがあるのやら。もっと腰を据えて、古典も読まんとなぁ。。。

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東大でお勉強?

2016/7/23(土)

御茶ノ水駅からトボトボ歩いて、上野の森へ。交通費を浮かさないと。節約、節約。目指すは「国際子ども図書館」。10年以上来ていなかったか。何だかリニューアルされていて、新しくアーチ棟が裏に出来ている。国も相変わらず、箱モノ作りには熱心ですな。

旧館(?)のレンガ棟を1Fから見てまわる。確かに一般児童書の展示室とかの使い勝手は向上している。そもそも、この建物は風格がある。今でも国立国会図書館の一翼を担っているが、何せ昔の帝国図書館だった訳だからね。

お目当ての展示は3F。「現実へのまなざし、夢へのつばさ」展。現代翻訳児童文学の半世紀を、本を通じて紹介している。特に1970年代以降の児童文学は、優等生的な世界からリアルな現実の反映へ。家族像は変容し、エイズなどの社会問題も取り込む。

そして、もう一つの流れはファンタジー。もちろん『ハリー・ポッター』の影響は大きかった。でも、それ以前から(つまり自分が中学生の頃位から)児童文学の一つの変化であった。あ~。この世界を研究するか仕事にしようと思っていたのに。何処で道を間違えた・・・

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上野を後にして本郷方面に。湯島天神を横目にみながら、坂を上っていく。今日は、それ程暑くないので楽に歩いて行ける。節約、節約。本郷三丁目の交差点を右折して、東京大学方面へ。今日は東大に行くのだよ。

時刻は13時過ぎ。そうだ。まずは昼飯だ。東大正門前の喫茶店「ルオー」に入る。クラシック音楽が流れる、昔ながらの純喫茶。でも、この店は確か「カレーライス」も名物だったはず。その「カレー」をオーダ。

それ程待たずに「カレーライス」登場。結構大ぶりな皿に、タップリと盛られている。真ん中に大きな肉とジャガイモがゴロリ。では頂きます。まずは一口。お~。ご飯が少し硬めに炊いてあって、カレーにピッタリ合う。辛さも丁度自分好み。昭和のカレーだ。

途中で肉とジャガイモも崩して食べる。肉もホロリとなる位にいい感じの加減。あっという間に完食。「カレー」はセットになっていて、少し小ぶりのコーヒーカップが出てくる。スッキリとした味わい。何から何まで、昔ながらの正しい「純喫茶」であった。

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赤門を潜って東大に入る。東大に入って話を聞くのは生まれて初めてだ。しかも講演者は東大総長の五神真。「知のプロフェッショナルの育成と知の協創の世界拠点の形成」という演題。「東大ビジョン2020」の話なのか。理解できるのか、酒飲みオヤジ。

五神さんは物理畑の出身で、小柴さんの所にいて梶田さんの1つ先輩だと。ご本人は「光」が専門分野のようだ。でも話は分りやすい。東大の入学式で色々話したが、マスコミに取り上げられたのは「毎日、新聞を読みなさい」という話だけだったと(笑)。

本題の「知のプロフェッショナル」になるには ①自ら新しい発想を生み出す力 ②忍耐強く考え続ける力 ③自ら原理に立ち戻って考える力 の3つの基礎力が必要だそうだ。それに加えて「多様性の尊重」と「目的を相対化する視野」が重要。なるほど。

その上で、今後の日本社会は人口減少していくが、経済までダウントレンドにならないように、まだ打ち手がある。「モノづくり」で培ってきた日本の持つ強みを活かして「知識基盤経済化」しなければならない、という。そのキーは「産学官民の協働」。ふむ。

自分は一生、東大とは縁がないと思ってきた。しかし、こうやって無料の公開講座を聞くと、刺激を受けるなぁ。人生下り坂だが、まだ自分なりに「できる事/やるべき事」がありそうだ。自分を磨くことを怠るまい。

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それにしても、早稲田も東大も、どうして入口に「立て看」を出すのかな。これは大学特有の文化なのだろうか。と考えながら帰路に。帰り道でJAZZ研部長の「飲んでます」メールが届いたが、つられずに。。。

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