中野むかし話

「創刊40周年 ムー展」(パルコミュージアム)

2018/10/25(木)

我々が中高生だった1970年代は、オカルトブームだった。『ノストラダムスの大予言』が流行り、UFO、超能力、怪奇現象。超古代文明の話もあったな。雑誌「ムー」は、超古代文明のあったとされるムー大陸に由来。

「ムー」が創刊されたのは1979年。もう少し前かと思っていたが。でも今回「40周年」と謳っているが、ちと気が早いのでは。まぁオカルトですから(笑)。でも学研が出しているんだよね、これ。学習誌の付録からの派生だったと。

自分はオカルトブームにハマったわけではないが、これは一応見ておかないと。池袋パルコへ向かう。お~。結構人が入っている。「ムー民」は相変わらず多いのかね。入口からして怪しい雰囲気。自分も「ムー民」オヤジと思われたに違いない。

入ると壁面一面に、創刊号から表紙陳列。壮観。そうだよね。初期の表紙イラストは生頼範義の絵であった。創刊号の原画も展示。イイね。そういえば今年の1月に上野で「生頼範義展」見たな。今年はご縁があるようだ。

展示物が凄いぞ。かのユリ・ゲラー(ユンゲラーじゃないよ全国のポケモンファン君)が曲げたスプーン。ニホンオオカミのミイラもある。そして北米の謎の大型獣人の痕跡などなど。怪しさ満載。オリジナルグッズも売っていれば、別フロアにカフェまである。いや~(笑)。

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流石に、超常パワーにあてられた。少しクールダウンですね。近場で。パルコから文芸座方面の路地に入った辺り。大衆居酒屋「男体山」。久々に来たな。無事に1Fカウンタに入れてもらえた。黒ホッピー。

まずは「煮込み」を貰いましょう。ここのは大ぶりの器にたっぷりと盛ってくれる。しかもモツの色々な部位が入っていて、丁寧な仕事。ようやく普通の世界に戻ってきた感じ。酒が進む。

続いてモツ刺し系にいっても良いのだが、今日はここの必殺メニュー「もつミソ和え」いきますか。「シロ」を炙って、特製辛みそをかけた一品。これは無用に元気がだそうだ。最後に焼き物をタレで3本ほど。

「ムー」にはあてられたが、「男体山」で無事日常に帰還を果たせた。。。

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本日もエネルギー注入 沼袋「たつや」

2018/10/23(火)

その昔、昭和の頃。手塚治虫原作のアニメ「ビッグX」があった。もはや記憶も朧だが、注射器で特殊な薬剤を注入して自分を巨大化させて悪と戦う話ではなかったか。今なら「覚醒剤」とかを連想させるので、放送できないかも(笑)。

まだまだ疲れが抜けない。昨日、肉食ったのに。仕方がない。苦しい時に何時も頼るのは「薬」ではなく、沼袋「たつや」。会議が長引いて、やや出遅れたが19時前に到着。ほぼ満員の盛況。相変わらず繁盛してますね。辛うじて焼き台前に入れてもらう。

黒ホッピー。そしてマイ定番の「モツカレー」。何だか久々に食べる気がするな。2~3カ月来ていなかったか。ピリ辛で酒が進む。何時もなら、もう一品いくところ。でも、今月は資金が残っていない。すぐに焼き物へ。

焼き物を、味おまかせで5本ほどオーダ。目の前で、ドンドン焼いていくのを見るのは壮観。まず「アブラ」タレが先着。前にも書いたが、この「アブラ」は大好物。「ビックX」の注射みたいなものか。だから、巨大化してデブになったのかも(笑)。

続いて「カシラ」と「ハラミ」がミソ味で登場。このニンニクが利いたミソダレこそが、明日の活力。帰りの電車や、帰宅後の事を考えるのはやめよう。よし。元気が出てきたぞ。今週末はもう一度、伊豆半島へ遠征じゃ。体調を整えないと。。。

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映画「太陽の塔」(新宿シネマカリテ)

2018/10/1(月)

1970年の大阪万博。そのシンボルだった「太陽の塔」。当時の映像を使った懐古的なドキュメンタリー映画かい、と思って観たら全く違う。過去・現在・未来を見通す「太陽の塔」とは何なのか、を問いかける。これは凄い映画だ。

大阪万博のテーマは「人類の進歩と調和」。世界中から人々が集まる。各国は威信をかけてパビリオンを作った。現代アートを使った奇抜なパビリオンも多数。その中で、日本が最後の切札として指名したのが岡本太郎。今の政治体制では絶対できないギャンブル(笑)。

何せ岡本太郎でっせ。「人類は進歩なんかしていないじゃないか」「調和とはぶつかり合う事から始まる」。丹下健三が構想した未来都市「お祭り広場」。その大屋根のド真ん中に穴をあけさせて、ニョキニョキとそびえ立ったのが異物「太陽の塔」。

映画は中盤、「岡本太郎とは」という方向に深く掘り下げていく。20歳前に両親に付いて行ってパリへ。数々の芸術運動を関わりつつ、パリ大で社会学・民俗学を学ぶ。帰国後に岩手の鹿踊りやアイヌ、沖縄の文化にふれ、さらに縄文文化へ・・・

そんな岡本太郎が企画した「太陽の塔」は、あの外見だけでなく、内部展示にも深い意味を持たせた。過去・現在・未来にわけた3つのテーマゾーン。内部に立つ「生命の樹」。最近、内部が再整備されてようやく再公開された。見に行きたいなぁ。

映画は後半「太陽の塔」の現在と未来の話へ戻ってくる。3.11を直視せず、統制を強める日本への批判。芸術は、またメディアはどうあるべきか、ストレートに訴えてくる。渋谷の「明日の神話」と「太陽の塔」。岡本太郎と南方熊楠。「太陽の塔」は曼荼羅でもあった。

基本はインタビューの組み合わせなんだが、平野暁臣はもちろんの事、赤坂憲雄、中沢新一、椹木野衣、安藤礼二などなど。今考えられるオールキャストかな。平成が終わろうとしている今、「太陽の塔」が蘇り、この映画で「今」の記録が残る意義よ。

2時間弱の濃密な時。パッケージ・ソフトが出たら買って、繰り返し見たいな。。。

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あまりに情報量の多い映画だったので、帰りに靖国通りの「嵯峨谷」でボッ~と生ビール。ここプレモルが150円なんだよね。「ミニたれカツ丼セット」で遅い晩飯。

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「1968年 激動の時代の芸術」展(千葉市立美術館)

2018/9/22(土)

時代の一大転換点だった1968年。学生運動はピークに達し、若者は「世の中を変えられる」と信じた。ヒッピー・ムーブメントにサイケデリック。そんな時代に花開いたカウンターカルチャーとしての「芸術」に焦点をあてた展覧会が始まった。千葉まで遠征じゃ。

千葉市立美術館には初めて来るな。千葉駅から歩いて15分ほど。お~。それっぽい装飾が入口にまで。エレベータで美術館まであがっていく。最初は「1968年の社会と文化」という事で、森山大道とか東松照明のモノクロ写真で当時の雰囲気を伝える導入部。

橋本治の有名な東大駒場祭のポスター、そしてスーパースター赤瀬川原平や横尾忠則のお出まし。当時の本も展示。『坂の上の雲』(司馬遼太郎)、『限界芸術論』(鶴見俊輔)、『共同幻想論』(吉本隆明)。『赤頭巾ちゃん気をつけて』(庄司薫)も。そういう時代。

もちろん雑誌も。何せ「右手にジャーナル、左手にマガジン」という時代ですから。当時の「朝日ジャーナル」、「週刊少年マガジン」に「平凡パンチ」。少し時代は下るが「an an」の創刊号もあるぞ。雑誌の表紙をみるだけで、時代の風を感じるぁ。

「1968年の現代美術」コーナ。赤瀬川原平の例の「千円札裁判」のブツ。横尾忠則や粟津清のポスターも「時代」だな。お~。大阪万博と、それに反発する「反博」だ。四谷シモンの「ルネ・マグリットの男」の不気味な人形まで展示。

「イラストレーションの氾濫」コーナ。宇野亜喜良も登場。ふ~ん。松岡正剛と宇野亜喜良のコラボなんてあるんだ。あの頃の寺山修司の本の表紙も宇野亜喜良だよね。続いて「漫画と芸術」。つげ義春とか林静一の原画だ。イイね。

そしてサイケ! 赤坂のゴーゴークラブ「MUGEN」のライトショーの再現。でもこれ、流している音楽が微妙に新しいよ。1970年代前半の曲が混じっている。グレイトフルデッドとは言わないが、せめてジェファーソン・エアプレインとかにして欲しかった(苦笑)。

最後に写真に戻って「プロヴォーグ」。中平卓馬の新宿のガスタンクを写したモノクロ写真とか、好きだな。いや~。全体に2フロア使った、怒涛の展示。質量ともに大満足。これは、わざわざ見に来た甲斐があったというものだ。

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折角、千葉まで遠征してきたので本屋にも。千葉駅の新しい駅ビルの「くまざわ書店」。オープンした時に見に来て以来だな。土曜の昼過ぎにしては、思ったより客数が少ないか。わざわざ6Fまで上がってこないのかね。うちの長男は気に入っているようだが。

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海浜幕張駅に移動して、こちらも久々の「蔦屋書店」に顔を出す。相変わらずお洒落な空間。児童書売場を拡充したり、少しずつマイナーチェンジして進化している。おや。「ダルトン」のポップアップストアをやっておる。探していた自立式「バターナイフ」をゲット。

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このままマリンにライオンズの応援に行っても良いのだが自重。連勝しているのに、ここで負けてもね。中野へ戻ってくると夕方。野方「第三秋元屋」の口開け狙い。西武線に乗り込むと、丁度「スマイルトレイン&ぐでたま」列車だった。車内まで塗ってある徹底ぶり。

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結局、昼飯を食いそびれた。腹減った。「第三秋元屋」で「ポテマカサラダ」からスタート。でも今日は揚げ物をスキップして、いきなり焼き物。遠征では交通費もバカにならない。節約、節約。。。

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コンサート「冨田勲 映像音楽の世界」(東京国際フォーラム)

2018/9/17(月)

作曲家・冨田勲のメモリアルコンサートがある、と。今回は特撮・アニメ・映画音楽の特集らしい。それも「昭和」の。亡くなる直前の初音ミクとかとの共演には興味がなかったが、「昭和」のなら聴きたい。行くべ。

一番安いA席はホールCの最上階。最後は階段を使う。ひいこら言いながら、何とか席に辿り着く。コンサートのスタートは15時だが、その前に「プレコンサート」が15分前に始まる。アナログシンセによる「オマージュ冨田勲」。そう。昔のシンセはこういう音だった(笑)。

そしてコンサートがスタート。フルオーケストラ(オーケストラ・トリプティーク。そう言えば、前に伊福部昭のコンサートを演ったのも、このオケだったな)での演奏でっせ。楽しみ、楽しみ。会場はジジババばかり。「昭和」だからね。

手塚治虫のアニメ音楽から。お~。「ジャングル大帝」だ。昭和の曲は合唱がポイントですな。壇上はジジイが目立つ不思議な合唱団。そして児童合唱団が入ってきて「ビッグⅩ」。作詞は谷川俊太郎。「や~」という掛け声が入るんだよね。早くも涙ぐむ怪しいオヤジ。

そして「リボンの騎士」。「僕の見る夢は 秘密だよ~」。何と歌うは原曲通り前川陽子。もう67歳くらいなはずだが、伸びやかな声は昔と一緒だ。いや~。参ったね。懐かしすぎる。

ここからNHKの作品群。まずマリンバを使って3人の演奏で奏でるは、誰もが知っているあの曲。「今日の料理」のテーマ曲。続いてオーケストラが演奏するのは、これまた超有名曲「新日本紀行」のテーマ。どちらも50年以上使われているんだから凄い。

大河ドラマの主題歌を3曲。第一回大河の「花の生涯」。そして「徳川家康」。滝田栄の家康ね。そして最後は「勝海舟」。これは中坊の時だったなぁ。今聴いても、モダン。だけれども昭和の音。流石は冨田勲、いい仕事してますね。

創作ダンスのための音楽「コムポジション 愛」。大妻嵐山高校のJKが出てきて、オーケストラ演奏に合わせて踊る。この曲がまた良かった。ここで15分間の休憩が入る。下手にグッズ販売コーナに行くと、また散財しそうだ。席でじっと待つ。

後半は、まず映画「ノストラダムスの大予言」の「滅亡のテーマ」「メインタイトル」「愛のテーマ」ほかを組曲形式で。本は大ヒットしていたけど、映画は覚えていない。でも美しいメロディー。作曲家・冨田勲を真骨頂ですね。シンセの機材トラブルでの演奏中断もご愛敬。

続いては、何と「キャプテンウルトラ」。「ウルトラマン」と「ウルトラセブン」の放映の狭間にテレビでやっていた、少ししょぼい(よく言えばキッチュな)特撮モノ。主題歌を聴くのは何十年ぶりだろうか。もちろん歌えますが(笑)。「シュピーゲル、シュピーゲル~」。

大ラスは「マイティジャック」組曲。しかもオープニングシーン(あの基地から出撃して水面上に浮上して、更に空に飛ぶヤツね)他の映像を上映し、フルオーケストラで。いや~。好きだったなぁ「マイティジャック」。少し大人向け特撮。「サンダーバード」+「007」かな。

この主題歌だって歌えるぞ。「青い海に映える影 オ~ イッツ ザ マイティジャック~」。と演奏を聴きながら心の中で歌っていた。そしたらアンコールで、会場中で合唱することに。いや~。昭和のジジババは大喜び。

完全に昭和のオヤジは狙い撃ちされたコンサートであった。しかし悔いはなし。明日からは節約じゃ(なんか毎日「明日から」といってないか酒飲みオヤジ)。

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帰りに「八重洲ブックセンター」に寄り道。随分久しく来ていなかった。開業40周年記念祭をやっている。記念キャラクターの「やえちゃん」には会えず、残念。。。

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「石井桃子展」(神奈川近代文学館)

2018/9/16(日)

石川町駅から「港の見える丘公園」まで、坂道をあがっていくデブオヤジが一人。ここをあがっていくのは随分久しぶりだ。以前より息がきれるようになった気がする。歳だな。この公園の奥にある「神奈川近代文学館」が目的地。

オフクロは石井桃子のシンパだったのだろう。子供の頃から随分、石井桃子の翻訳本や岩波少年文庫には世話になった。その石井桃子の没後10年の展示。杉並でもやっていたのだが、タイミングが合わずに見逃していた。横浜まで遠征。

ほほ~。浦和の生まれか。『ノンちゃん雲に乗る』の池は調神社なのかな。学生の頃から菊池寛のもとでアルバイト。その流れ(?)で文藝春秋に入る。出てくる人物が、錚々たるメンバー。吉野源三郎に永井龍男などなど。

犬養毅の家で『プー横丁にたった家』の原書と運命的に出会う。そして翻訳。そうか。我が家にあったのは、岩波の『くまのプーさん』と『プー横丁』の合本だったから、1962年出版。自分と同じ歳だ。あの本は我が家のどこかに、まだあるのかな。

『ドリトル先生』は井伏鱒二の訳だけど、下訳は石井桃子がやった、と。そして岩波少年文庫の創刊。『宝島』や『二人のロッテ』(ケストナー!)など5冊が、まず世に出た。石井桃子がいなければ、あの豊潤な物語の世界は日本に生まれていなかった。

あ。エリナー・ファージョンの全集だ。これ好きだったなぁ。『ムギと王さま』とかね。そして『ピーターラビット』に『うさこちゃん』(若い人は結び付かないかもしれないがブルーナ)。そして勿論『ちいさいおうち』。あらためて振り返ると、凄い仕事ばかり。

そうだよなぁ。こういう児童文学の世界に憧れて、少しでも関連する仕事がやりたいと思って今の会社を選んだのであった。どこで道を間違えて、飲んだくれのデブオヤジになってしまったのか・・・

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また坂を降りて行く体力も気力もない。丁度、「赤いくつ」(=観光バス)が来たので、赤レンガ倉庫まで連れていってもらう。ここで今回の3連休は「パンのフェス」を開催中。時間が遅かったので入場行列はそれ程でもなかった。でも人気店には、まだ行列が。

家の土産に食パンでも買うか。と思ったが、菓子パン(というのは昭和のオヤジだけか 笑)系が多く、食パンはどこのブースでも見当たらない。時間が遅いから売切れたのか、世の中の嗜好がこっち系に振れているのか。

有隣堂書店も地元だけあって、今年もしっかりとブース出展。でも今年は本を並べないで、パン関係のグッズ(クッションとか抱き枕とか)を売っている。最近の有隣堂は勇気があるなぁ。本以外でも勝負できる会社を目指している。

パンの事が良くわからないオヤジは、結局大きな「チョコリング」を6百円で買い求めて帰路に。今日は朝そもそも、家を出るところから出遅れ。本当は野毛で一杯、の予定だったのに無理じゃ(涙)。かわりに家で飲んだくれたら、そのままテーブルで寝落ち。。。

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「横尾忠則 幻花幻想幻画譚」(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)

2018/9/14(金)

1970年代前半は騒然とした時代だった。三島由紀夫の自決から始まり、オイルショック、田中角栄の辞任、ウォーターゲート事件。超能力ブーム。『ノストラダムスの大予言』。『かもめのジョナサン』も流行った。そして我々は1974年に中学生になった。

その1974年から75年にかけて、東京新聞に連載されていたのが瀬戸内寂聴の小説『幻花』。挿絵を担当したのが横尾忠則と。へ~。『幻花』は読んだことがないが、どんな感じなのか。ggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)へ顔を出してみよう。

ギャラリー内に入ると、銀座の喧騒は嘘のよう。照明が落とされ、『幻花』のあらすじ紹介と共に、横尾忠則の挿絵が。会場に流れるのは尺八や琵琶を使った音楽。武満徹「ノヴェンバー・ステップス」かな。一気に昭和の時代に引き込まれる。

『幻花』は室町時代の話。これが、あらすじを読んでいくだけで面白いのだよ。今度探して読むかな。そして、それに寄り添う横尾忠則の絵。物凄く繊細な線で描かれた独特の世界。これは凄いな。出てくる男女は70年代風であったり(笑)。仏像にUFOに文字の羅列。

様々なヴァリエーションで、全く飽きさせない。「モチーフの組み合わせは、横尾さんらしく融通無碍」とは平野啓一郎のコメントだが、まさしくそんな感じ。一枚一枚は小さな絵だが、これだけのヴォリュームを一気に見せて、入場無料。DNP、グッジョブ!

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あれを見せられると、少しクールダウンが必要。高田馬場に移動して一杯やる事に。昔は馬場といえば「鳥安」が大定番。でもサカエ通りを奥まで行く気力が足りない。地下鉄駅から直結の「串鐡」で妥協しよう。「鳥安」の3号店。

黒ホッピーと「煮込み」でスタート。この根菜と手羽の澄まし汁の「煮込み」を食べないと、「鳥安」に来た気にはなりませんな。旨い。「白レバーポン酢醤油」もいきますか。ネットリとしたレバが、たまらん。

最後はもちろん、「焼鳥盛合わせ」。このヴォリュームと味で510円は、今時なかなかありませんぜ。ワシワシと食らう。ご馳走様でした。今日は「昭和」を感じる、なかなか良い夜であった。。。

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映画「グリース」

2018/8/5(日)

映画が始まると、最初はアニメ画像。バックに流れるはフランキー・ヴァリが歌う「グリース」。いや~、懐かしい。1978年。自分が高校生の時の音楽だ。当時は、フランキー・ヴァリが何者かも知らず「変な声で歌うオッサンだな」と思ったっけ。

久々に午前十時の映画祭に参戦。今時「グリース」を見たい人が、そんなに沢山いるのかね、となめていた。でも、蓋を開ければソールドアウト。念のためネットで席を予約しておいて良かった(苦笑)。

オリビア・ニュートン・ジョンとジョン・トラボルタが主演の学園物ミュージカル映画。サマースクールでひと夏の恋に落ちた二人。オリビアは遠くオーストラリアに旅立っていくはずが、何故か同じ学校に転校してくる。よくある話やね。

その夏の思い出を学校で歌うのが「想い出のサマー・ナイツ」。この歌も流行りましたね。そもそも、この映画は圧倒的に「歌」が良く出来ている。オリビアもジョンも、ハイスクール生の設定は年齢的に無理ではと思ったが、オリビアはカマトトで違和感なし(笑)。

そして、二人の行き違いからオリビアが歌う失恋ソングが「愛すれど悲し」。大スクリーンでオリビアに歌われて、今日も涙が出たぞ。大瀧詠一「恋するカレン」と並ぶ、自分の2大失恋ソング。久々に聴いたな。ホープレスリー・デボイテッド・トゥ・ユ~。

シャ・ナ・ナの演奏をバックに踊るダンス・コンテストのシーンも良いなぁ。何せ「ロックンロール・イズ・ヒア・トゥ・ステイ」も「ハウンドドック」も演るんだぜ。ゴキゲン(死語か)。そして、お約束の車レースがあって、あの怒涛のエンディングへ。

「愛のデュエット(ユー・アー・ザ・ワン・ザット・アイ・ウォント)」。言わずと知れた全米No.1ヒット曲。画面を見ないで聴くと「何じゃこの曲は」なんだけど、映画のこのシーンでオリビアとジョンに歌われるとイイんだよね。

自分は高校生の頃、「ビルボード」のヒットチャートにはまっていた。毎週土曜日はラジオ関東の湯川れい子の番組「全米TOP40」を欠かさず聞き、自分でノートにチャートをつけた。自分の音楽人生の半分くらいは、あの時の経験がベースにある。

70年代後半の洋楽のイントロあてクイズとかは、異様に強いぞ(笑)。だから、この「グリース」のサウンドトラックからのヒット曲の数々は、めちゃ懐かしいのだよ。いや~。この歳になって、あらためて映画館で観る事が出来るとはね。。。

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念願のこの店で! 池袋「とんかつは飲み物。」

2018/7/23(月)

前に御徒町界隈で食べたカレー屋「カレーは飲み物。」。あれは旨かった。風の噂で、あのチェーン店がトンカツ業態を池袋に出店した、と。満を持して、今日は池袋で突入じゃ。池袋駅西口を出て、ロサ会館の先の方のようだ。

ありました。「とんかつは飲み物。」。入口の自販機で食券を買うシステム。ここは迷わずカツ丼系で。「たまごソースかつ丼」をチョイス。店は厨房を囲むL字カウンタと、奥にテーブル席。割と小ぢんまりした店だ。L字の角付近にいれてもらう。

目の前には貼り紙が。ほほ~。カレー業態同様、この店でもトッピングを3種類選べるのか。作戦を考えるデブオヤジ。やがて提供直前となり、トッピングを聞かれる。「ひじき煮付け」に「山形だし豆腐」「もやしナムル」をチョイスし、番号で伝える。

来ました。お~。カツ丼は蓋をしてあるが、そこから溢れんばかりの勢いだ。トッピングは小鉢で3つついてきた。それに味噌汁。では蓋を取って、と。ご飯の上にキャベツを敷き、その上にトロトロのプレーン・オムレツ。そして、その上に分厚いソースかつという感じ。

まずカツをガブリ。分厚いカツに絶妙に火が入っていて、柔らかくて旨い。ソースも、しっかりトンカツに合うね。そして、フワトロの卵。カツ丼の卵を閉じずに、この形でだすのはアイデアですな。イイね。

トッピング小鉢も、よいアクセント。ワシワシと食べ進み、楽々と完食。何よりもカツが旨いのが一番。これは、通って他のトンカツメニューも食べたくなってきたぞ。今日は良いカツ丼に巡り合えて、倶楽部カツ動も満足じゃ。

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帰りもロサ会館前を。昼間に改めて見ると、思ったより小さいね。この辺りは、昔は新宿の歌舞伎町と並んで「危ないエリア」だったのだよ。それでも、会社の運動会(健保だけでなく会社独自でも、豊島園で毎年やっていた!)の帰りに、皆で打上げで飲みに来たなぁ。

あれは1980年代半ば位か。昭和の時代。事業所対抗形式の運動会だったっけ。終わって豊島園から移動してきて、まずはロサ会館内の大きな居酒屋で「お疲れ様でした!」。そして二次会で、同じ建物内のディスコにも行った事があるような朧げな記憶。

もう30年近く前のことだ。歌舞伎町も池袋も、治安が良くなり普通の街へ。それは成熟社会なのか管理社会なのか。あいも変わらず安い居酒屋に行くオヤジは、少し考えるのであった。。。

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写真展「天空から見た新宿風景」(新宿歴史博物館)

2018/6/10(日)

これまでも新宿歴史博物館では、各時代別の街の風景写真を、何回かに分けて展示してきた。その展示がひと段落したのか、今回は切口をかえて「天空から見た新宿風景」という写真展を開催中。

「天空から見た」だから、航空写真とか上からのが多いけど、今まで通り街の懐かしい風景も見せてくれる。ほほ~。一番古い写真は1928年ですか。ここまで古いと、自分どころか、自分の親父も生まれていない。

よく、こんな昭和初期の写真が沢山残っているな。西新宿の広い池みたいなのが淀川浄水場。今の高層ビル街の所ね。パッと見で分らなくても、幹線道路とかランドマークで検討をつけていくと、大体今のどの辺りの風景かが分かるのが嬉しい。

戦時下で瓦礫の山と化した新宿。そして終戦。買出し列車や闇市風景。この辺は、話に聞いたとか映像で後追いで見た世界。でもそもそも我々が生まれたのは、実は終戦から20年も経っていなかったのだよ。何だかな。

徐々に我々も生まれた後の写真に。そうか。絵画館前の池は、子供用プールとして開放されていたのか。道理で我々が学生の頃、あの池に皆で飛び込んだ訳だ。幼児期の追体験なんですな(笑)。

東京オリンピックを契機に、街はどんどん変わっていく。新宿西口広場が今の形状になったのは、1960年代後半。そして淀橋浄水場がなくなり、超高層ビルが次々に建てられていく。それでも航空写真で見ると、高層ビル用地の周りは、結構平屋の家も多かった。

早稲田界隈や四谷界隈も。こうやって見ると、新宿区も結構広いね。200枚以上の写真で振り返る「街の変遷」。中野区も、サンプラを壊す壊さないとかいってないで、こういう過去の歴史記録を、しっかりと保存・展示してもらいたいものだ。。。

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